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三里塚現地に労農学1780人が大結集

 10月11日、成田市三里塚で反対同盟主催の全国総決起集会が開催された。快晴に恵まれ、全国から1780人の労働者、農民、学生、市民が大結集した。北原鉱治事務局長が主催者あいさつに立ち、「30年前に完成していなければならないはずの空港が、半分しかできていない。国家への怒りがこの空港を包囲しているからだ。勝てます。追い込んでます」と空港廃港の展望を力強くアピールした。


 萩原進事務局次長が基調報告を行った。「民衆の怒りが自民党を倒した。問題はそれをどうやって三里塚派、動労千葉派へと変えていくのかだ。現闘本部裁判で仲戸川裁判長の頭の中ではもう判決ができている。だが反動判決が出されて終わるのではなく、それを現地に持ち帰って実力で血を流して闘いぬくのが三里塚だ。現闘本部とともに市東さんの農地を絶対に守りぬく。今闘わずしていつ闘うのか! ここに三里塚あり、動労千葉ありという闘いを権力にたたきつけよう」
 反対同盟の気迫にこたえて、動労千葉の田中康宏委員長が特別報告に立った。「今の情勢は開港阻止決戦の時と似ている。三里塚にかけられた攻撃に労働者はどのように闘うのか突きつけられ、動労千葉はジェット燃料輸送阻止のストに立ち、動労本部から分離独立した。今日の数倍の人数を組織すれば三里塚で勝てる。国鉄では4者4団体路線が完全に破産した。あらゆる労働者の怒りの先頭に1047名解雇撤回の旗が立っている。10・16国鉄闘争に立ち、11・1日比谷にありとあらゆる労働者の怒りを結集しよう」
 市東孝雄さんは裁判支援の人びととともに登壇し決意を表した。「現闘本部裁判が緊迫した状況です。現場検証も証人調べもしないという仲戸川裁判長を許せない。私の家を空港内へと囲い込む第3誘導路の攻撃ももってのほかです。年間30万回発着とか、24時間空港化とか騒いでいるが、その先にあるのは軍事空港です。反対同盟は動労千葉と車の両輪として闘ってきました。廃港までともに闘いましょう」
 北富士忍草母の会事務局長の天野美恵さんの逝去に際し、婦人行動隊の鈴木加代子さんが追悼と新たな闘いの決意を述べた。また婦人民主クラブ全国協議会代表が天野さんの遺志を引き継ぎ、北富士と三里塚の勝利を労働者階級の闘いと一体でかちとる決意を表した。全学連の坂野陽平委員長代行は、民主党政権への幻想を徹底的に打ち砕き、法大闘争の勝利と11・1への大結集で主流派へ躍り出ることを宣言した。
 反対同盟を先頭に空港を切り裂く長蛇のデモが出発した。あせりにかられた警察権力は「公務執行妨害」をデッチあげて労働者1人に激しい暴行を加え逮捕した。封鎖された現闘本部前では、成田治安法での封鎖を告知する看板が国土交通大臣・前原誠司の名で更新され、民主党政権への怒りをかきたてた。デモ参加者は反対同盟の「農地死守」の戦闘宣言にこたえて11・1労働者集会の大結集と実力闘争で闘うことを誓い合った。(TN)

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