季刊『共産主義者』194号をまもなく発売します
前進社出版部は10月15日、共産主義者194号を発売します。
冒頭の「衆院選決戦で大衆的・革命的労働者党への大飛躍を」は、中核派が10月衆院選をどのように闘いぬくか、その立場と考え方を提起しています。
続いては大原武史さんによる圧巻の「階級的労働運動とマルクス主義」。2017年の前半決戦を闘いぬいた地平に立ち、あらためて労働者階級の闘いを軸にした党建設(論)を提起。新自由主義のもとで解体・一掃された人間的共同性の打ち立てと青年労働者・学生の全国指導部の建設――ここを核心にすえた、とても重要な提起となっています。
森岡隆二さんによる「常磐線延伸阻止 被曝労働拒否を全国に」は、帰還強制と闘う動労水戸の闘いの意義を訴える内容です。9・23いわき集会を闘いぬいた地平から、北朝鮮への戦争攻撃・改憲攻撃にたいする労働者階級の闘う立場を、被曝の強制と闘いぬいた地平から具体的に提起しています。「復興」を口実とした「選択と集中」、特区攻撃についても具体的な事実をふまえてわかりやすく提起しています。
相馬修さんによる「連合打倒し、安倍の『働き方改革』粉砕」は、連合の分析です。衆院選にいたる政治再編に重大な役割を演じたのが連合です。全国組織である連合の協力なしに諸政党の野合は成り立たない。7月に示された連合崩壊情勢は、ついに政界再編まで行き着きました。安倍の「働き方改革関連法」に対する批判も核心点を突いています。
部落解放闘争組織委員会による「階級的団結を軸とする『差別=分断』論の深化」は、部落解放闘争の前進を記すものです。更地(さらち)化攻撃との闘い、非正規職撤廃の闘いなどの前進と討論のなかから、「部落差別=階級分断」とつかみとり、これまでの「身分差別論」や「封建遺制論」を打ち破る路線的深化をかちとっています。狭山闘争論の路線的整理をおこない、新たな挑戦を開始する意欲作です。
巻末は藤沢明彦さんによる「ロシア革命100周年特別企画・第4弾」。「戦時下で爆発した二月革命の激動」のタイトルで、1917年の二月革命を詳細に分析。前衛党の主体的力量をも超えて労働者大衆が決起していく激動は、革命のダイナミズムを教えてくれます。とりわけ、労兵ソビエトが創成された意義について、8時間労働日を実力でかちとった闘いを中心に展開されています。現在の大決戦の中でつかみとるべきは、全世界に衝撃をもたらしたこの1917年ロシア革命の教訓です。世界大戦 による殺戮・飢餓・貧困・窮乏は、労働者階級に巨大な流動をもたらしました。このロシア革命の全過程を追体験し教訓化することは、闘う者すべてに求められています。衆院選決戦に勝利し、11月1万人総決起へ攻めのぼろう。
2017年『前進』夏季特別号に掲載されたアピール(「改憲阻止し革命へ」)と、それと一体の経済分析論文も収録しています。
この記事へのコメントはありません。