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辺野古のうねりを改憲阻止へ 杉並区議選の勝利で安倍倒せ 3・1集会 「大行進」運動の飛躍誓う

「改憲阻止!大行進」1周年集会に360人 昨年3月の「大行進」運動の開始から1年間の奮闘を経て、大きな運動の前進をかちとってきたことを確認し、改憲阻止・安倍打倒へさらなる飛躍を決意した(3月1日 東京・杉並区)

3月1日、東京・杉並区のセシオン杉並で、「辺野古埋めるな!9条変えるな!『改憲・戦争阻止!大行進』1周年集会inすぎなみ」が開催され、360人の結集で熱気あふれる集会がかちとられた。昨年3月の「大行進」運動の開始以来、この1年間に全国各地で実行委員会を結成し、闘いが大きく前進してきたことを参加者全員で確認した。そして、改憲と辺野古新基地建設に突き進む安倍政権を労働者民衆の力で今こそ倒そうと誓いあった。また集会では、青年とともに詩の群読を行ったほらぐちともこさんが「改憲阻止のため、4月杉並区議選に立候補し闘います」と決意表明し、会場が大きな拍手で応えた(別掲)。

 辺野古新基地を許さない

集会の司会は、前全学連委員長で7月参院選立候補予定の斎藤郁真さんとほらぐちさんが務めた。
冒頭、ドキュメンタリー映画『SAVE HENOKO』が上映された。警察・機動隊や海上保安庁による激しい国家暴力が襲い掛かる中、これに屈せず体を張って辺野古新基地建設を止めるために闘う人々の姿がスクリーンに映し出され、多くの参加者が息をのんで見入った。

昨年3月の「大行進」運動の開始から1年間の奮闘を経て、大きな運動の前進をかちとってきたことを確認し、改憲阻止・安倍打倒へさらなる飛躍を決意した(3月1日 東京・杉並区)

続いて、この映画の監督の藤本幸久さんが「沖縄の闘いに連帯しよう」と題して講演を行った。藤本さんは、1995年の米兵による少女暴行事件以後の辺野古新基地建設の経緯を説明。特に2005年の米軍再編に関する日米合意を経て、06年から辺野古新基地はまったく新しい計画になったことを強調した。それはまさに「アメリカの次の戦争に向けた最前線基地をつくる計画」であり、「日米の軍事的一体化」の名のもと、南西諸島への自衛隊のミサイル基地建設と一体で進められていることが明らかにされた。
最後に藤本さんは、「今や安倍政権にとって、辺野古新基地は最大の弱点。ここに力を集中し、これをテーマに選挙を闘って勝利すれば、安倍政権は必ず倒れる。そのような戦線をみんなでつくっていきましょう」と力強く訴えた。
次に、ほらぐちさんを中心に若者5人が並んで登壇し、原爆詩人・峠三吉の詩「にんげんをかえせ」を朗読。そしてほらぐちさんが大行進運動1周年の全国での立ち上げの地平で、杉並区議選に挑戦し闘う特別アピールを行った。
集会の二本目の講演を、「戦争への道を阻むために」と題して弁護士の高山俊吉さんが行った。高山さんは、「戦争を阻止する力は私たち一人ひとりの中にある」と強調し、「排外主義があおられ、『自衛のため』と称して軍備が増強されるのは、現実に戦争が切迫していることのあらわれだ。それを見抜いてみんなに伝えていこう。私たちの訴えは必ず多くの人に伝わる」と力を込めた。
さらに、天皇代替わりに向けた一連の動きも安倍の危機と弱さのあらわれであり、民衆の怒りの声に追い詰められた彼らの「苦しい時の神頼み」だと喝破した。最後に4月杉並区議選の意義に触れ、「ほらぐちさんのような人たちが全国各地で登場すれば、必ず新しい情勢を開くことができる。共にがんばりましょう!」とアピールした。
 杉並から大行進広げよう
地域や労働者からの発言として、星野文昭さんを取り戻そう!全国再審連絡会議・共同代表の星野暁子さん、大行進東京北部実行委員会の五條敦さん、杉並の老人福祉施設・浴風会で働く狩野れい子さんが登壇した。星野さんは、四国地方更生保護委員会による仮釈放審理のための文昭さんへの面接が2月19日に行われたことを報告し、さらなる要望書の集中と3月19日の参議院議員会館での院内集会への結集を呼びかけた。そして「ほらぐちさんは私の古くからの親友の娘であり、星野文昭を取り戻す運動を一緒に担ってくれている大切な仲間です。ほらぐちさんの当選をかちとり、文昭を必ず取り戻しましょう」と訴えた。
集会のまとめを、動労千葉の田中康宏委員長が行った。田中委員長は、昨年3月に「改憲・戦争阻止!大行進」を呼びかけたきっかけは、何よりも韓国の「ろうそく革命」に参加したことだったと振り返った。そして、「腐った野党を応援するだけの日本の運動をなんとしても変革し、労働組合を中心に新しい運動を呼びかけることを決意した。この呼びかけに応え、広島の教育労働者が『教え子を再び戦場に送らない』百人声明を組織した。この教職員を弾圧するような動きがあれば、全国で一斉に反撃の闘いを巻き起こしたい。そして何よりこの杉並で大行進運動を成功させ、その先頭に立つほらぐちさんが日本中で決起を呼びかける。そうすれば必ずこの運動は成功する」と確信を込めて語った。
加えて田中委員長は、労働者の闘いの日である5・1メーデーに「新天皇即位」をぶつけてきたことを徹底弾劾し、「これこそが現代の産業報国会化であり改憲攻撃だ。私たちは闘うメーデーを絶対に守る。5月1日はメーデーを断固やり抜く」と宣言。そして最後に、JRの3月ダイヤ改定に伴う乗務員勤務制度の大改悪に対し、動労千葉が3月15〜16日にストライキを予定していることを明らかにし、「もう一度訴えます。この杉並から、全国の典型となる改憲・戦争阻止の大行進を!」とアピールして集会を締めくくった。

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