12・4法大包囲デモ、新たな処分策動打ち破る大勝利
12月4日、法政大学当局による闘う学生への退学処分策動に対する一大反撃として、文化連盟と全学連の呼びかけで法大包囲デモがかちとられた。文化連盟の学生で委員長の斎藤郁真君、同副委員長の恩田亮君、倉岡雅美さん、洞口朋子さんに対して、それぞれの学部からこの間一斉に「呼び出し」の通知が届けられた。10・17法大での闘いなどを口実に処分を下そうというのだ。法大生と首都圏の学生を中心に昼休みの集会・デモに100人が駆けつけた。キャンパス中央はまたも完全封鎖。だが暴力職員たちは日頃の尊大さはどこへやら、外濠校舎前に闘う学生が集まりだすと脱兎のごとく校舎内に逃げ込み、あわてて扉を完全封鎖して奥から外をうかがうという有り様だ。大勢の公安刑事が弾圧を虎視眈々と狙ったが、付け入るすきを与えず、明るくエネルギッシュなデモが市ケ谷一帯を練り歩いた。
この金融大恐慌下、学生を労働力商品として競わせ金もうけに血道を上げてきた大学の新自由主義は無惨に破産した。折しも、5・29弾圧で獄中で不屈に闘ってきた学生たちが次々と出獄しようとしている。権力も法大当局も完敗している。そして法大生の怒りは爆発寸前だ。 「学生注目!」「なんだーっ」という恒例の掛け合いで集会が始まった。恩田君がマイクを握り、呼び出しを拒否したことを報告し大きな拍手を浴びた。続いて洞口さんが「今日の呼び出しを断固拒否します。私たちを退学にしたらどうなるのか、本日のデモと集会ではっきりさせてやろう」と元気よくアピールした。さらに、学内でのビラまきに対する弾圧で7カ月の獄中闘争を貫いて帰ってきた富山大学の武藤淳範君を先頭に、各大学から次々とアピール。ここで文連が、横浜事件被告の息子である法大職員小野新一が率先して学生を弾圧していることを暴露。横浜事件弁護団の森川金寿さんの息子の森川文人弁護士が紹介され発言し、「裁判証人として増田総長を出廷させる。違法をやっているのは大学当局だ」と弾劾した。 全学連の織田陽介委員長は「文連パワー、全学連パワーで勝利しよう」と呼びかけ。無期停学処分中の法大生久木野和也君は「怒りのデモをやろう。ここで勝てば全部勝てる」と発言。斎藤君が「みんな集まってくれて私は嬉しい! デモでわれわれの正しさを訴えよう!」と叫び、正門前からデモに出発した。靖国通り沿いの総長室前では徹底的に弾劾のシュプレヒコールをたたきつけ、"不当処分粉砕"の熱気が法大とその一帯を制圧した。
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