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4.17西郡「差し押さえ弾劾裁判」闘争がたたかわれる

 2月26日の森本政二さんへの住宅追い出し強制執行に対し、八尾北労組のストを軸に労働者の団結で実力阻止闘争を打ち抜き、「生きさせろ!ゼネスト」へ進撃する大阪・西郡で、さらに闘いは前進している。4月17日、大阪地裁第25民事部(稻葉重子裁判長)で行われた「差押え弾劾裁判」で、地裁と八尾市住宅管理課への生存をかけた根底的な怒りがたたきつけられた。「われわれは勝った!住管と地区協を絶対に許さない!私はこれからもこの村で労働者の団結に生きる!」と勝ちどきを上げた森本さんの決起が拡大しているのだ。


 八尾市は”見返り”と引き換えに地区協議会=解同本部派を手先にして、応能応益家賃制度(住宅民営化=住民追い出し)の導入を強行し、10年で1000人をムラから追い出した。さらに家賃を供託して絶対反対で闘う全国連西郡支部員の預金通帳や年金・給与の差し押さえまで強行した。 負けてたまるか! 「差押え弾劾裁判」は、差し押さえられた供託者が八尾市を提訴した裁判だ。
 4回目の裁判になるこの日、なんと八尾市住宅管理課5人が被告・田中八尾市長の代理人として弁護団のあとにくっついて被告席に座るではないか。3月13日の「明け渡し弾劾裁判」のときは姿も見せられなかった住管に傍聴団の怒りが爆発した。「何しに来た!出て行け!」の声が飛ぶ。5人はうつむき青ざめ気もそぞろだ。
 「原告本人から意見陳述を」と裁判長に指名されたOさんが立ち上がった。「ヨッシャ!」「がんばれ!」の声援に手を挙げて応えるOさんは、やる気満々で余裕すら感じさせる。法廷中に響きわたる声で陳述が始まった。生い立ちにつづいて部落差別と闘い青年部として狭山闘争に決起してきた自身の歴史を振り返りった上で、「介護ヘルパーとして派遣会社で働いています。仕事が毎日あるわけではなく,生活はまったく安定しません。現在母親と一緒に生活していますが,家賃を家族の総収入で決める応能応益家賃制度では,家賃があまりにも高くなってしまいます。住民を追い出し、家族と一緒に住めなくさせる応能応益には絶対反対です」ときっぱり。傍聴席の「そのとおり!」の声に、裁判長は「静かに!」と抑えようとするがまったく無駄な試みだ。Oさんは続けた。「森本さんへの住宅明け渡し強制執行は、私たち供託者にとって他人事ではありません。また,世界大恐慌を口実に職を奪われ,住むところまでも奪われている全国の労働者にとってもやはり他人ごとではありません。ストライキで決起した八尾北医療センター労組,『命と健康を守る会』,そして全国から労働者が西郡に集まり,森本さんと団結して,この不当な強制執行を実力阻止するたたかいを闘いぬきました。この請求異議が認められなければ,八尾市は次に私たちを住宅から追い出すのは明白です。居住する権利という生活基盤をかけた闘いだ」と力強く言い切ると、われるような拍手が起こった。完全に法廷を圧倒したぞ! これが階級裁判だ!
 西郡住宅闘争の爆発と発展を誰よりも恐れているのは国家権力だ。法廷の外に廷吏を5人も配置する異例の厳戒態勢をとった。しかし、そんなことでわれわれの闘いを抑え込むことなどできない。6000万労働者の怒りの先頭で、国鉄決戦勝利、道州制・民営化団結破壊と闘う全国連西郡支部と八尾北労組、八尾北命と健康を守る会は、この日ともに公判闘争を闘いぬいた全国連杉並支部、品川支部、労働者、闘う議員の階級的団結をいっそう強めた。応能応益=住宅民営化に屈服し、西郡闘争を破壊する全国連本部の敵対を許さず、4・19関西入管交流集会、4・25尼崎現地闘争を成功させ、5・23狭山闘争に立ち上がろう。(八尾北医療センター労組員)

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