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コンドルタクシーで春闘スト、福祉労働者連帯ユニオン分会員

 4月19,20日の両日、東京・練馬の東京コンドルタクシーで春闘ストライキが行われた。福祉労働者連帯ユニオンの分会員2名が、1日ずつ早朝よりストライキに突入。職場の仲間に春闘決起を呼びかけた。ユニオンとしても初のストライキだ。駆けつけた組合員も意気上がる。組合員手書きのビラ、手書きのプラカードは大注目。出車・帰車の仲間とガンガン話が進んだ。門前を制圧し、2時間の情宣と集会を貫徹した。


 今回のストライキは、大恐慌と立ち向かう労働者の「生きさせろ」の決起だ。昨秋のリーマンショック以降、大恐慌情勢はわれわれタクシー労働者を直撃し、月収は10万円前後も激減。日銭を稼ぐために休みも惜しみ必死で明け方まで働かざるをえない。会社はそれにつけ込み、効率よく稼ぐために整備する時間も省いて車両を回させる。どの駅に付け待ちしても長蛇の列。そうした過酷な労働のなかで、事故を起こす仲間も続出している。分会が実施した「春闘アンケート」では、手取り25万円以下が全体の72%、そのうち33%は20万円以下だ。これで一体どうして生きていけというのか!
 悪いのは、小泉改革以来の規制緩和による大幅な増車と資本による違法・不当なピンハネだ。積もりに積もった怒りを、①無線やクレジットカードなど機器使用料・手数料の不当な乗務員負担の撤廃、②ニセ一時金(プール金)を全額月例賃金に戻し、夏季と年末に別途一時金を支給すること、などを春闘要求として叩きつけた。
 にもかかわらず1ヶ月以上も団交要求への回答すらおこなわないコンドル資本に対して、ついに直接行動が叩きつけられたのだ。
 そして今回のストは、会社と結託し現場の怒りを押さえにかかる御用組合執行部打倒を掲げ、「闘う労働組合を甦らせよう」を呼びかける闘いだった。「私が一番がっかりしたのは、昨年の春闘で、社長の口から妥結したと聞かされたことでした。組合からは何も聞かされていなかった。会社と一体となっている組合では、まともな交渉もできないとつくづく考えさせられました」。これが体制内組合と袂を分かってストライキに決起した分会員の決起文だ。闘う組合員2名を除名処分して以降1年、全コンドル労組執行部は、職場集会を取りやめ、今春闘ではスト権投票を放棄するまでに腐敗を深めている。経営のイヌとなりはて、「会社発展のためにもっと働け、もっと走れ」「無線は配車にもっと協力せよ」と乗務員をあおっている連中のもとではもうやっていけない!現場に鬱積(うっせき)した怒りに火をつける闘いが始まったのだ。体制内執行部は顔面蒼白だ。総括会議では、「次はもっと人数を増やしてストライキをやろう」「スト基金を職場に呼びかけよう」と闘う機運はさらに高まっている。
 ストライキ参加者を迎えての東京北部交流センター総会は、かつてなく高揚し、地区の主流派に躍り出ることを誓い合う場となった。中小民間の春闘はまだまだこれからだ! 4大産別決戦に打って出るぞ!労働者の誇りをかけ、ストライキに立ち上がろう! (東京北部K)

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