関生支部、絶対に守る 改憲を命がけで阻もう 11・3
11月3日、東京・日比谷野外音楽堂で「11・3全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人行進」が開催され、全国・海外から会場内外を含め3900人が結集した。集会は、呼びかけ3労組の一つである全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部への大弾圧を、全労働者・労働組合への攻撃としてとらえ粉砕する闘いを第一の課題として掲げた。さらに「労組のない社会」を狙うJRの攻撃と対決する国鉄闘争を貫き、今国会での改憲発議絶対阻止へ闘う労働運動をつくり出すことを共に決意した。集会後、銀座から東京駅までのデモを闘った。集会に先立ち東京駅・丸の内の三菱重工本社前で街頭宣伝が行われ、安倍政権の民族排外主義を打ち破る日韓連帯を軸とした国際連帯行動がかちとられた。
■全労働者の未来をかけて
正午、呼びかけ3労組を先頭に、呼びかけ団体と賛同団体の旗・のぼりを掲げた入場行進で集会が始まった。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんが開会のあいさつで「11月集会は労働者の権利、生活と憲法改悪阻止を結びつけて闘ってきた。安倍政権は労働基本権をめぐり新しい段階を開こうとしている。関生支部への弾圧と、JRでの労組の存在を抹殺する攻撃がそれを示している」と述べ、開会を宣言した。
「関西生コン支部弾圧をはね返そう!」と題する特別報告で、関生支部の荒川勝彦執行委員が「弾圧に決して負けない。勝利するまで闘う」と不屈の決意を表明し、参加者は怒りを共にした。港合同の中村吉政委員長が「関生支部への弾圧に屈せず闘うことは憲法改正という安倍の悲願ををつぶすことにつながる」と述べ、11・16全国集会への参加を呼びかけた。全国運動呼びかけ人の金元重(キムウォンジュン)さんは職場、地域で一人一人が行動することが大きな世論をつくると訴え、全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんは東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸書記長と並び、関生支部に続く運動を関東でつくることが弾圧への最大の反撃だと表明した。
動労千葉からの報告を関道利委員長が行った。関委員長は「6千万労働者の労働基本権と未来を守るために関生支部大弾圧を粉砕する」と訴え、さらにJR職場での「労組なき社会」「非正規職だけの社会」を狙う総攻撃との闘いを呼びかけた。動労千葉が外注化に20年間立ち向かい、一貫して闘い続け、強制出向された外注会社で過半数を組織し職場代表をしていると述べ、攻撃は粉砕できると語った。労働運動再生へ闘い、改憲発議阻止に立ち上がることを訴えた。
「国際連帯の訴え」として韓国・民主労総の訪日団が並んだ。民主労総ソウル地域本部長のチェウンチョルさんが「安倍政権に対する日本の民衆の闘いと、ろうそく革命を完遂する韓国の労働者民衆の闘いはひとつ」と熱烈にアピールした。ドイツ機関士労組ベルリン都市鉄道支部組合員の仲間が民族自決を求める諸民族と団結することを訴えた。台湾の消防員権益促進会代表のチュジーユィさんが「労働者の国境での分断を断ち、強大な力を獲得しましょう」と訴えた。滞日・外国人労働者が国際連帯を訴えた。
今こそ労働組合の復権を
「第3の分割・民営化との闘い」として、動労千葉の川崎昌浩書記長が「新たなジョブローテーション」と称するJRの運転士・車掌の職名を廃止する攻撃に職場から反対の声を上げ闘うと表明。業務外注化、社友会による職場支配を狙う攻撃に負けず、JR・グループ会社を貫く組織拡大の決意を述べた。動労水戸の石井真一委員長は常磐線での無人運転、ワンマン運転、さらに帰還困難区域に電車を走らせる常磐線全線開通を許さないと訴えた。
「解雇撤回・JR復帰へ」として、1047名解雇撤回を闘う国鉄労働者が登壇。動労千葉争議団の中村仁さんと動労総連合1047協議会の羽廣憲さんが解雇撤回まで闘いを継続すると表明し、動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護士は千葉県労働委員会の決定と千葉地裁の判決を弾劾し、団結した力で粉砕すると力をこめた。
「働き方改革との闘い」として、東京・過労死を考える家族の会の中原のり子さんは医者に過労死労働をさせることを認めた厚生労働省を厳しく批判し、コンビニ関連ユニオンは「これ以上仲間を殺されたくない。全国でストライキを組織する」と宣言。郵政労働者はパワハラを許さないという職場の声を闘いに転化すると述べ、自治体労働者はマイナンバーカードによる労働強化、東京・特別区人事委員会のマイナス勧告に反対し闘うと述べた。424公立病院統廃合の医療破壊と闘う広島連帯ユニオン草津病院支部は組合破壊の人事考課制度をめぐり職場闘争を貫き勝利判決をかちとったと報告した。
教育労働者先頭に大行進を訴え
「改憲阻止!1万人行進」は青年・学生の躍動的な律動と歌で始まった。改憲・戦争阻止!広島教職員100人声明の呼びかけ人ら5人が横断幕を広げ全国に闘いを呼びかけ、改憲・戦争阻止!大行進神奈川は新たな人々と結びついての運動の発展を報告、同・千葉、とめよう戦争への道!百万人署名運動、表現の自由を市民の手に全国ネットワークが次々と改憲阻止への決起を訴えた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんは成田空港機能強化に対し農民の誇りをかけて闘うと表明。沖縄、福島の仲間は基地、原発・放射能への怒りをほとばしらせた。星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議、全学連、憲法と人権の日弁連をめざす会が共に闘うとアピールした。
動労千葉顧問の田中康宏顧問が閉会あいさつを行い、「関生支部への攻撃を自らへの攻撃ととらえて守りきる。労組なき社会などつくらせない。非正規職だけの社会にさせない。労働者の『身の丈』は社会の主人公になることです。闘う労働組合を復権させる。戦争だけは命がけで阻止する。この原則を守るために多くの仲間たちとつながる!」と訴えて団結ガンバロー。「関生弾圧粉砕、改憲発議阻止」のボードを掲げて銀座デモに出た。
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