都議会食堂解雇許さない! 都庁前で抗議に立つ
5月8日、都庁議事堂レストラン解雇撤回の団体交渉と、3回目の都庁前抗議宣伝行動が40人で闘われた。解雇された非正規の女性労働者の訴えが都庁一帯に響き渡った。
「私は、目の前の都庁議事堂レストランの厨房(ちゅうぼう)で働いてきた非正規労働者です。解雇から1カ月以上たった今日、団体交渉で会社は『解雇ではない。雇い止めだ』の一点張り。まったく不誠実です。私は子どもをもつ母子家庭です。小池都政は3月31日をもって福島の原発事故避難者への助成金を打ち切って、放射線だらけの所に帰れと言っている。同じことを非正規労働者にやっている」
「私は職場で、福島の避難解除と常磐線延伸による被曝と帰還の強制に反対して署名を集めました。会社は『ほかの労働者が迷惑している』などと言いました。会話するのも大変な職場でなぜビラを渡し署名を集めたのか。新聞もニュースも見られない毎日の労働、メディアもほとんど報道しない福島の現実。知らなきゃダメでしょう。つい先日の浪江の山火事を10日間も消せなかったのは放射線量が高過ぎて山の中に入っていけなかったから。火事の影響でセシウムが風に乗って関東・東京まで来ていると言われているが真実は隠されています。福島の子どもの甲状腺がんは185人。こんなことが3・11から6年続いている。一人ひとり大事な命でしょう。国や肌の色や言葉が違っても大事な命です。3・11をなかったことにしてお前ら死ねと平気で言う。それが安倍や小池じゃないですか。本当のことを知って、みんなで声を上げ、韓国のように闘う労働組合つくってこんな社会ぶっ倒しましょう。ぜひ力を貸してください!」
「日の丸・君が代」強制反対を闘う教育労働者は「今、都教委は指示命令に現場を黙って従わせようとし、日米の軍隊が北朝鮮を挑発する中で、戦争をあおる通知を生徒にまで出しています。そして非正規労働者を解雇する。原発から命を守ろうと言ったら解雇だなんて許されません。一緒に支援しましょう」と訴えた。自治体労働者は「これは都労連をはじめ労働者全体への共謀罪と同様の攻撃だ」と決起を呼びかけ、労働争議を闘う民間労働者も怒りを爆発させた。都庁前行動では、1時間で40筆近い「被曝と帰還強制反対署名」が集まり、闘いへのカンパが寄せられた。
同日午後、都が外注している「はなまる」資本との団体交渉が、東京西部ユニオンを中心に行われた。都庁内外で解雇への怒りが日々拡大する中、小池と資本は追いつめられ、戦々恐々としている。団交会場には資本の代理人、弁護士が3人も現れ、これに怒りの追及がたたきつけられた。
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