国鉄闘争全国運動・九州第3回総会、9・25判決までの決戦へ活発な討論
6月30日、北九州市で「国鉄闘争全国運動・九州第3回総会」が開かれ、福岡をはじめ長崎、大分、熊本などからも会員が参加して活発な討論が行われました。初参加の若い労働者や新会員も集まり、国鉄1047名解雇撤回へ、9・25判決までの決戦を闘いぬき、闘う仲間を増やし、「国鉄闘争の火をさらに大きくしよう」と誓い合う意義ある総会になりました。
竹内良夫代表の開会あいさつの後、1047名解雇撤回を闘う国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんが、日頃の支援にお礼を述べ、「労働者の団結した力が世の中を変える秋がきています。私は、皆さんと最後まで闘う」と決意を述べました。
総会のメインは手嶋浩一代表の基調講演。手嶋代表は、非正規労働者は低賃金と劣悪労働、正規労働者はブラック企業で過酷労働を強制され、「労働者は声もあげることも出来ないほど無権利状態にある」「このような社会は国鉄分割・民営化から始まった」と指摘し、「会員が当たり前の労働運動を職場で始めなければならない」「労働運動は職場で仲間をつくり、要求をつくり、資本・当局と団結して闘いをやるということだ」と職場闘争の重要さを訴えました。そして今闘っている団交拒否の労働委員会闘争について触れ、「福岡県地労委は『団交をする権限は当局・資本にもある』と私らの訴えをはねつける命令を出しました。まさに地労委こそが労組法を破壊しているのです。これを許してはならない」と訴えました。
事務局からの提起は、昨年2月総会以降の闘いを総括するとともに、「6・9全国集会」で打ち出された「9・25鉄建公団訴訟判決に向けた4ヶ月決戦」を闘い、国鉄闘争の火を大きくしていこうという内容です。重大局面を迎えた動労千葉鉄建公団訴訟控訴審を巡る攻防点を明らかにし、「国鉄10万人署名」と「物販」を武器に闘うこと。さらに、民営化、外注化、非正規職化、賃金・雇用・権利破壊と闘うこと、特に、九州では会員が先頭になって職場で闘いを組織するために踏み込み、「組織拡大と拠点づくり」に取り組むことで安倍反動政権を打倒する闘いを押し上げていくという提起です。
これを受けた討論では、冒頭、障害者福祉施設の廃園攻撃を最高裁で「組合つぶしをねらった偽装倒産であった」と認めさせた虹ヶ丘労組の野下委員長が発言。「その後、私は新たな職場で再び仲間を組織し、当局の団交拒否と闘っています。御支援を」と訴えました。さらに産廃業者の雇い止め攻撃と闘い組合員を増やしてきた合同労組レイバーユニオン福岡の仲間や、公務員大幅賃下げ攻撃と4-5月ストを配置して闘った自治体労働者が発言しました。自治体労働者は「今回押し切られはしましたが、職場では今、一人一人の組合員が檄布に自分の決意を書き、次は絶対に許さないぞ、という運動が始まっています。闘いはこれからです」と報告しました。
最後に、羽広さんが再び発言し、「仲間を増やすこと。職場で増やすこと。これが社会を変える力になる」と力説し、「手嶋さんが国労幹部だったときは敵だと思っていた。その手嶋さんが今、一緒に闘っているのは、私たちが同じ労働者、労働者階級だからです。私は間違ったことは間違っていると言える労働者でありたい。闘うことは、それまでの色々な関係を捨て、生活のあり方も変えることになる。手嶋さんも私も、そうやって闘い、今ここにある。今それに踏み切って闘っていったときに私たち労働者が社会を変えることができる」と。これに応えるように手嶋代表から「私も国労から切られ後、家族も含めて大変な思いをしました。しかし、それがなければ、ここで皆さんと顔を合わせていなかったでしょう。今重要なことは職場で仲間をつくること、この運動を広げることです」呼びかけました。
最後に竹内代表は、「きょうの討論は本当によかった。腐ったように見える日本の労働運動も動労千葉のようにストライキで闘っている労働組合がある。本当によく頑張っていると思う。この動労千葉に続いて闘い、この世の中を変えましょう」と訴え、団結ガンバローで締めくくりました。(九州・H)
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