ILWUと連帯し、伊藤忠本社に抗議行動!
動労千葉と全国労組交流センターは10月14日、伊藤忠商事の本社に対して米港湾での労組つぶしを直ちにやめるように抗議・申し入れ行動を行った。
全学連も合流して約20名が集まり「伊藤忠は組合つぶしをやめろ!」と大書きした横断幕をかかげ、アジテーションをはじめると、本社がある東京・青山の目抜き通りは騒然となった。「組合つぶしでボロもうけしている悪徳商社、伊藤忠を弾劾しよう!」と訴えると、街を歩くビジネスマンたちが、次々とチラシを受け取った。ガードマンはあわてて入り口に集まって、不安そうにこちらを眺めている。
昼休みで出てきた伊藤忠の労働者もびっくりしながら次々とチラシを受け取り、立ち止まってアジテーションに聞き入った。地元の住民は「伊藤忠は悪忠だ!」と極悪企業への積年の怒りをともにした。
伊藤忠商事は、アメリカや韓国の会社と米西海岸に巨大な穀物輸出施設を建設し、ハイアリングホールなど1930年代以来ILWU(国際港湾倉庫労働組合)が闘いとってきた既得権をすべて踏みにじって、ILWU組合員を排除し、これに反撃する労働者を200名以上も逮捕させている。しかも伊藤忠はこれをアジアに大量の穀物を輸出する「グローバル・バリューチェーンの構築」だと大宣伝し、TPPによる農業の破壊と一体であることを隠そうともしていない。伊藤忠はオーストラリアなどでのウラン鉱の輸出なども行っており、まさに労組破壊と農業破壊、原発推進でボロもうけをしている極悪資本なのだ。
抗議行動の代表団は本社ビルに入り、人事・総務部と食料部門の課長に対し、ILWUと労働協約を結ぶよう4点の申し入れを行った。伊藤忠はアメリカで大闘争になっていることを渋々と認め、10月21日までに回答するように検討すると答えた。
●フィリピン大使館への申し入れにも決起
代表団は伊藤忠ビルへのシュプレヒコールを元気にたたきつけたあと、直ちに六本木に移動して、フィリピン大使館への抗議・申し入れ行動に連続決起した。外注化攻撃・ロックアウトと闘うフィリピン航空の労働者との連帯闘争だ。突然の訪問に驚きつつ、フィリピン大使館の政治部は申し入れを受け取った。大使館の労働者たちは次々とチラシを受け取り、われわれの訴えに笑顔で答えた。大成功だ!
国境を越えた資本の新自由主義攻撃に対して、国境を越えて反撃をたたきつけた今回の国際連帯闘争は、11月集会にむけて国際的団結を具体的に作り上げる決定的な前進をかちとった。プラカードを持って首都を歩き回るわれわれに対する街の熱い視線は、ウオール街の闘争の息吹がすでに日本にも上陸していることをひしひしと感じさせている。11月6日の巨大な闘いのために、さらに団結を拡大しよう!(SG)
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