動労千葉が幕張で全一日の緊急ストに決起!
動労千葉は10月1日、幕張支部の吉野六郎副支部長、高田昌史書記長の不当配転攻撃に抗議し、その白紙撤回などを求めて全一日のストライキを打ち抜いた。幕張支部の全組合員がストに入った。スト拠点となった幕張車両センターには早朝から怒りの声が響き渡った。「不当配転攻撃を許さないぞ!」「動労千葉のベテラン労働者を検査業務に戻せ!」「検修外注化を許さないぞ!」「ともにストに立とう!」。ストに突入した組合員・支援、約百人が車両センターを包囲し、怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
おそれをなした当局は庁舎の中に縮こまり、毎日やっている体操も中止、スト対策に大わらわの状態だ。「今日の闘いは効いてるぞ」。手応え十分だ。
今回の配転には1ミリの正当性すらない。JR資本は、ただただ動労千葉の組織を破壊するために車両の検査・修繕(検修)業務からベテランの動労千葉組合員を排除し、安全も何もかも投げ捨てるようなことをやっている。その結果、現実に車両の検修が満足にできない事例が続出している。動労千葉の組合員は、「こんなことを続けていたら間違いなく本線上での大事故が起こる」「これが民営化体制の本質だ」と当局のやり方を激しく弾劾している。しかも、組織拡大闘争の最先頭で闘ってきた幕張支部役員をねらい打ちで本来業務から外し、検査派出へ強制配転して職場から排除するとは言語同断の不当労働行為ではないか。
早朝行動を終えた組合員はDC会館に移動。10時から幕張支部のスト突入集会が開催された。幕張支部は、8月1日から非協力闘争(公休出勤・超過勤務の拒否)を今後も継続することを確認した。山田支部長は「この間、支部全体が本気になって組織拡大オルグに決起した。この中でスト破りを断る若い仲間も出てきている。これからも頑張っていこう」と提起した。
午後1時からはスト貫徹!動労千葉総決起集会が開催された。全支部から駆けつけた組合員、支援の労働者・学生で会場はぎっしり埋まった。あいさつに立った田中康宏委員長は、「今日は新たな攻防の始まりだ。検査派出での退職が続く中、この闘いは約1年間続く。背景にあるのは民営化体制の破綻だ。何波ものスト、頑強な職場抵抗闘争をとおして幕張支部は外注化を止め、組織拡大を実現してきた。攻めているがゆえの反動だ。ここに確信を持とう。今こそ、分割・民営化攻撃にわれわれの側から決着を着ける時が来ている」と檄を発した。配転攻撃を受けている当該組合員は、「この攻撃は、支部破壊のための露骨な狙い打ちだ。絶対に許せない。これからも断固闘う」と怒りをたたきつけた。幕張支部の青年労働者、木更津支部、鴨川支部の代表も、ともに闘う決意を表明した。
続いて、9月30日に運転士登用差別事件で高裁逆転勝利判決を勝ち取った当該組合員が前列に勢ぞろいした。代表して発言した内田晃さんは「分割・民営化を強行した中曽根や、今の内閣にも一矢報いることができた。飯も食えない現実に追い込まれている多くの労働者を少しでも励ますことができた。爪から血がにじむような悔しい思いもしたが、これからも自分は動労千葉で闘っていく」と感動的アピール。会場全体が一つになった。基調報告を行った長田敏之書記長は、「幕張支部への攻撃が、逆に動労千葉を勢いづかせたということを当局に見せつけよう。この力を組織拡大に結実し、1047名闘争の復権をかけて11・1労働者集会への1万人結集をかちとろう」と呼びかけた。
ストに先立つ連日の総武線沿線での街頭宣伝では、動労千葉のストライキに対する圧倒的支持・共感が数多く寄せられた。(O)
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