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福島地裁前で裁判員制度廃止を呼びかけ

 9月29日、福島県初の裁判員裁判となった福島地裁・郡山支部で、午前8時と午後1時から各1時間の抗議の情宣と制度廃止請願署名行動を取り組みました。百万人署名運動・福島県推進委員会の呼びかけに福島県労組交流センターとふくしま合同労組の働く仲間が合流し、「つぶせ!裁判員制度」「11・1労働者集会へ」の幟が裁判所の正門脇を制圧しました。


 支部開催であること、起訴罪名を巡り被告側が争う裁判になることなど全国初のケースという点でマスコミ各社の報道がヒートアップする一方、80人から47人に絞り込んで呼び出された裁判員候補者のうち、出席は36人にとどまり11人が欠席、これまでの最低の出席率を記録したのでした。呼び出しに応じた候補者にしても「自分に人が裁けるのか」「自信がない」「出来れば来たくなかった」「なりたくない」とマスコミ取材に対して正直な胸の内を吐露していました。危機感を抱いた裁判所側が、選任されずに帰宅する候補者への「取材」妨害ともとれる対応にでて、マスコミ労働者らから弾劾されるという一幕もありました。
 午後からは雨もあがり、わずか16席をめぐる傍聴席抽選には562人が並び、ほとんどがマスコミ各社のアルバイトで集められた人たちですが、皆が好意的にチラシを受け取り、なかには署名に応じてくれる人も。午後からの正門前情宣を開始していた私たちに、「こういうことやるのは共産党の人たちだと思っていたけど、チラシを読んで違うんだとわかった。反対をあくまで貫こうとしている理由がよくわかりました。頑張ってください」と60代の男性がわざわざ寄ってきてコメントを残してくれたり、午前中のあいにくの雨に、チラシが濡れて署名ができないことを一緒に残念がってくれたマスコミ労働者も。絶対反対の意志を行動で貫いている私たちの登場は、実に決定的で確実に労働者の心を捉えていると確信できる瞬間でした。
 国会が全政党一致で成立させたにもかかわらず、国民の8割以上が背を向けている。戦後半世紀以上に渡る自民党支配を崩壊に追い込んだ力は、こうした労働者人民の力です。絶対反対の結集軸となる1047名闘争勝利に向け、10・2郡山労働者集会と11・1日比谷野音1万人結集を訴えきりました。10・7の福島地裁での抗議行動も断固取り組みます。(福島S)

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