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杉並「つくる会」歴史教科書採択強行弾劾、公民は阻む

 杉並区教育委員会は8月12日、4年前に続いて「新しい教科書をつくる会」歴史教科書(扶桑社)を採択した。この暴挙は、多数の右翼ファシストや公安警察に守られ、区教委が採択反対の意見を押しつぶすために庁舎内にバリケードを築く中でやっと可能になったものだ。山田宏・杉並区長がもくろんでいた「つくる会」公民教科書の採択は阻止した。


 杉並区役所前はこの日10時過ぎから騒然たる状況となった。横浜市での採択に勢いを得た右翼ファシストども約20人がのぼりや「日の丸」を掲げて徘徊し、採択阻止を掲げるわれわれと激突した。一歩も引かないわれわれの迫力に圧倒された右翼ファシストどもは、すぐさま区職員や警察権力に助けを求めた。宣伝カーを乗り付けた右翼団体も加わり、採択終了の午後3時過ぎまでマイクでがなり続けた。
 北島邦彦区議を先頭に参加者が次々とマイクを取り「山田区長や横浜市長・中田宏のように、資本との癒着と腐敗にまみれ、労働者の怒りの的になっている連中が『つくる会』教科書と道州制を導入しようとしている。労働者の団結でぶっ飛ばそう!」と徹底弾劾をたたき付けた。通行する人が右翼の目の前で採択阻止署名に次々と応じ、右翼に食ってかかる人が何人も現れた。追いつめられた右翼は「静かな採択を」「売国奴」「中核派」と絶叫を続けた。
 正午からは採択阻止集会を開催。杉並の教育労働者が戦闘的な司会でリードし、約百人の参加者が区役所前の歩道を埋めて聞き入った。東京西部ユニオン、沖縄民権の会、都政を革新する会、部落解放同盟全国連合会杉並支部、婦人民主クラブ全国協議会、青年、杉並・親の会などがアピール。集会後、この間集めた採択阻止署名1052筆(累計2284筆)を教育委員会に提出した。
 午後2時から教育委員会での審議が始まった。井出隆安教育長が「今回、採択する教科書の使用は学習指導要領改訂までの2年間。前回と変わると新たな資料をつくるのが大変」と発言。まさに「つくる会」教科書を採択するための審議だ。「教員から反対意見が出ている」と「つくる会」歴史教科書の採択に反対した安本ゆみ委員を大蔵雄之助委員長がねじ伏せて採択を強行した。井出教育長は「教科書には長短がある。記述内容で学習内容が決まるものではなく補助資料も使うから」とまで強弁した。”どれほどでたらめでも「つくる会」教科書を採択する”というのが井出の本音なのだ。
 教育委員会での審議終了後、ただちに教育委員会への弾劾声明をたたきつけ、帰宅する区職員に「ともに抗議しよう」と呼びかけた。
 職場・地域で資本・当局と非和解で闘い、「つくる会」教科書に書かれていることがデマだということを現実の闘いで暴いていこう。こどもたちにとって、それがなにより”生きた教科書”だ。「つくる会」教科書を必要としている社会を労働者の団結で変えよう! これが山田区長と杉並区教委の暴挙に対する回答だ! 11月集会に1万人を結集をかちとろう!(東京西部・飯野依子)

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