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プエルトリコで公務員大量解雇阻止の島ぐるみゼネスト

 アメリカの植民地、プエルトリコで、10月15日、教育労働者を始めとする公務員、港湾労働者、トラック運転手、学生が先頭に立って24時間ゼネストに突入した。人口400万のプエルトリコで、首都サンフアンだけでも、15~20万人がデモをしている。CNNの報道でさえ、「これは平和的形態の蜂起」だと報道した。


 このゼネストは、はじめは左派の労働組合が呼びかけで準備されたが、右派系の労働組合も現場労働者の怒りに押されて参加することになり、ついにはプエルトリコのカトリック教会、メソジスト教会までゼネスト支持を呼びかけるようになった。ストライキ実行委員会の名称は「全プエルトリコをプエルトリコに返せ」だ。デモ隊は、金融街を制圧し、業務をストップさせている。役所、企業、商店、公私立の学校も、活動停止だ。1万人の従業員をかかえる巨大ショッピングセンター 「プラーサ・ラス・アメリカス」も、300の店舗の経営者がストライキを恐れ、10月15日にみずから閉店した。 このゼネストは、大恐慌、財政危機、32億ドルの財政赤字をかかえるプエルトリコ州政府が、公務員17000人の解雇を発表したことへの反撃だ。これから今後数ヶ月でさらに3万人の解雇があると予想されている。すでに6月にも4000人の公務員労働者が解雇されている。プエルトリコでは、すでに失業率は16%――アメリカ本土と海外領を含めて、全米一の失業率だ。プエルトリコ大学の学生は、10月5日に5000人集会を行い、「教授・講師、大学スタッフがストに突入した場合には、全面的に支持する。学生自身も48時間ストをする」という決議を上げた。50人の学生が大学の門の前で泊り込むことを決定した。 それを聞いた他の学生たち数千人がその泊り込みに合流することになった。学長は、それを阻止するために、10月12~16日のキャンパス封鎖を決定した。キャンパスをゼネスト動員の拠点として使わせないために、警察部隊を大学のすべての入り口に配置した。学生たちはこれをうち破って連日、決起集会、デモを行っている。
 米本土のプエルトリコ出身者の数は、プエルトリコの人口よりも多い。特に多数居住しているニューヨークなどでは、従来から多くの労働運動の連帯行動が行われてきた。プエルトリコのゼネストは、アメリカ労働運動に巨大な影響を与える。(S)
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★ゼネストのビデオ
http://www.primerahora.com/diario/noticia/politica/noticias/paro_nacional:_enterate_de_lo_que_acontece_minuto_a_minuto/337943
写真上から3枚はゼネスト関係写真。
解雇阻止! 民営化阻止!などのスローガンが掲げられている。
その後は10・5学生5000人集会関係の写真
 資本家にノー!
 プエルトリコの労働者万歳!などのスローガン
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13日の集会の写真とビデオ
http://www.primerahora.com/diario/noticia/politica/noticias/en_asamblea_estudiantes_de_la_upr_determinan_apoyo_total_al_paro_general/337279

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