広島、「すべての原発今すぐなくそう」と集会デモ
ヒロシマの「12・11すべての原発いますぐなくそう 子どもたちを放射能から守ろう トーク&アクション」(主催・NAZENヒロシマ準備会)は、平和公園の原爆資料館内の会場をあふれる70人の参加で大成功し、NAZENヒロシマ結成にむけ大きな一歩を踏み出しました。
被爆者で、キリスト者として平和運動に取り組む吉原美玲子さんが、開会あいさつに立ち、自らの被爆体験から「原発を廃炉に。放射能被害を最小限に食い止められるように」と訴えられました。集会のメインは「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の長谷川祐子さんからの福島の現状報告です。長谷川さんは、県が発表している放射線量と実際に測定した線量の食い違いなど、情報が信じられない不安な現状にあること、政府や東電が責任を持って避難させようとしないために、避難・転校の判断が各個人、子どもたちにゆだねられ、長崎大の山下教授の「100㍉でも大丈夫」という宣伝や「復興・安全イデオロギー」のために家族や地域が引き裂かれてしまったことを悔しさをにじませて話されました。文科省の20㍉シーベルト通知で「このままでは子どもが殺される」と思った長谷川さんは、子ども福島の佐藤幸子さんらと出会ってたたかいにたちあがります。「全ては経済優先の社会が生み出してきたこと。戦時中に国のために命を投げ出せと言ったことを繰り返さないために、まず子どもたちの命を守る行動を全国に呼びかけてつながりを広げていきたい」という長谷川さんに対して、会場全体から熱い連帯の拍手が送られました。
続いて、広島の医師として福島の子どもたちを守る活動を開始されている室本哲男さんが、「内部被曝と除染」と題して問題提起。「人類がコントロール出来ない原子力発電は作るべきではない! 福島の被曝の現状を見ると直ちに大規模疎開が必要」と提起されました。被爆三世で広島連帯ユニオン青年部長の井上亮さんが、NAZENヒロシマを結成しようと呼びかけ、拍手で確認されました。
次はアクションです。原爆資料館前から、広島の目抜き通りを通って、元気にデモ行進。青年労働者、学生のコールと太鼓のリズムで大勢の市民の注目を集めました。途中「おもちゃのチャチャチャ」のメロディで反原発を訴えるコールもあり、飛び入り参加も。全原発の廃炉、福島の子どもたちの命と心の拠り所となる医療施設の建設へ、ヒロシマはフクシマとの団結をいっそう強め闘っていきます。 (投稿・高陽第一診療所労組・IW)
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