1. HOME
  2. ブログ
  3. 「闘いは始まった!」11・4集会5800人が労働組合の復権を宣言

「闘いは始まった!」11・4集会5800人が労働組合の復権を宣言

s20121105a-1.jpgs20121105a-2.jpg 11月4日、東京・日比谷野外音楽堂で全国労働者総決起集会が5800人の大結集で意気高くかちとられた。動労千葉、全日建運輸連帯関西地区生コン支部、全国金属機械港合同の呼びかけ3労組を先頭に、全国から闘う労働者・労働組合が大結集した。また韓米独、滞日外国人労働者が多数参加し、大恐慌、新自由主義と対決する国際的な労働者大会となった。「闘うわれわれこそが労働運動の主流派にならなければならない!」という使命感、「労働者が団結すれば、必ず資本家を倒し、新しい社会を建設できる」という確信と希望・展望がみなぎる歴史的な集会となった。最後まで、一つも聞き逃せない、中身のつまった発言が続いた。 

s20121105a-3.jpgs20121105a-4.jpg 集会は何よりも、動労千葉・動労水戸を先頭に闘われた10・1JR検修・構内業務外注化阻止決戦の地平の上に、国鉄闘争の勝利をめざし、反原発、沖縄闘争の勝利をかちとるものとして打ち抜かれた。
 民営化・非正規化攻防の渦中にある自治体労働者と医療労働者が司会を務めた。冒頭、呼びかけ団体を代表して関西生コン支部の高英男副委員長がアピールした。「闘うことでしか生きられない時代は、分断を打ち破り団結するチャンス」「労働者が希望を持てる闘いを全国で実現しよう」と呼びかけた。
 始めに連帯のあいさつが行われた。オスプレイと米兵の女性暴行事件に怒り渦巻く中から参加した沖縄行動団を代表して富田晋さんが発言、子どもたちまで不安にさらされている沖縄現地の状況を激しい怒りを込めて弾劾し、労働運動の力で安保粉砕・米軍基地撤去を闘いとる決意を表明した。三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長は農地死守と反戦平和を、憲法と人権の日弁連をめざす会の高山俊吉さんは裁判員制度廃止の11・9最高裁デモをアピール、「とめよう戦争への道!百万人署名運動」の西川重則さんは「改憲絶対反対」「労働者の国際連帯が戦争を止める」と訴えた。
s20121105a-5.jpg 国鉄闘争の発言では、10・1外注化攻撃にストライキと職場闘争で反撃し、団結を守って闘ってきた国鉄(JR)労働者が大挙登壇し発言した。動労千葉の田中康宏委員長は、冒頭、民主労総ソウル本部が動労千葉支援行動をソウルで闘ってくれたことを「生涯忘れません」と感謝の言葉を述べ、「外注化が強行されて職場には悔しさと怒りがあふれているが、闘いはこれからだ。団結の力で絶対に外注化を粉砕する」と固い決意を述べた。続いて、動労千葉幕張支部の山田護支部長、動労千葉と動労水戸の青年労働者、国労郡山工場支部の橋本光一さん、動労千葉争議団の中村仁さん、国労闘争団の羽廣憲さん、動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫さん、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんらが、それぞれの立場から外注化・非正規化阻止、国鉄1047名解雇撤回へ闘う熱い決意を述べた。
 国際連帯アピールでは民主労総ソウル本部の30人の労働者が登壇、イジェウン本部長が外注化・民営化・非正規職化と闘う韓国の闘いを報告し、「労働者が尊重される世の中のために連帯しよう」と呼びかけた。続いてアメリカの運輸労働者連帯委員会(TWSC)のスティーブ・ゼルツァーさんが、港湾労働の外注化・組合破壊攻撃とs20121105a-6.jpgs20121105a-7.jpg激しく闘うILWU(国際港湾倉庫労組)の3人の労働者とともに登壇した。そして、「労働者と労働組合に対する地球規模の攻撃は、世界の労働者の国際的共同行動でこそうち破ることができる」と訴えた。ドイツのラーベン・ブロンシュタインさんは、ベルリン都市鉄道民営化反対行動委員会からの連帯メッセージを読み上げ、日独労働者の熱い連帯を表明した。さらにビルマ、スリランカ、クルドなど滞日外国人労働者が多数登壇し、闘いの決意を表明した。
 「福島・被災地を先頭とした反原発の闘い」では、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表の佐藤幸子さん、福島診療所建設委員会、仙台市職労、元全日本運輸一般労組原子力発電所分会の斉藤征二さん、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議=な全)の富田翔子事務局次長が発言した。それぞれの発言者が、原発再稼働につき進む日帝・野田政権への怒りを表明し、決意を述べた。
 集会の締めくくりに、全国各地で不当処分・不当解雇、団結破壊と闘う労働者・労働組合と全学連が決意表明。大阪市職の青年労働者、大阪市教組の女性労働者、東京・西部ユニオン鈴木s20121105a-8.jpgコンクリート分会、郵政非正規ユニオン、全学連が力強く決意を述べた。最後に港合同の中村吉政副委員長が、「混迷する政治情勢の中、われわれ自身が働く者の権利を守り、職場・地域で先頭に立ち、非正規労働者の組織化に向けて奮闘しよう」と、参加者の一層の奮起を呼びかけた。
 集会後、呼びかけ3労組と民主労総を先頭に、組合旗を林立させ、東電本店前から銀座-東京駅前を通り、都心部を戦闘的にデモ行進した。
 集会は、大恐慌下に労働者が団結して闘うことの価値・威力をあらためて実感させた。また石原・都当局が11・11反原発闘争での日比谷公園使用禁止を策動している中で、それを粉砕する闘いとしてかちとられた。労働者の国際連帯で世界革命に勝利する時代が始まったのだ。(N) 

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択