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「福島の子どもたちを救え!」 文科省前で訴え

s20121103b-1.jpg 11月2日夕方から、首相官邸・国会前を始め霞が関一帯で、原子力規制委員会が先頭となった野田政権の原発推進攻撃に断固として反対し、福島の子どもたちを救えと訴える行動が闘いぬかれた。文科省前では午後5時から、ふくしま集団疎開裁判の会の人たちを中心に多くの労働者・青年・学生が参加し、抗議・宣伝行動が行われた。
 福島県大熊町から駆けつけた女性は「福島の子どもたち、大人たちは、放射線の中でモルモットのような生活をしています。福島の子どもたちを見殺しにしないで下さい」と声を振り絞って訴えた。 

s20121103b-2.jpg 「私たちが好きで原発を選んだのではありません。国や官僚や政治家が福島県に原発を作ったのではないですか。親が苦しい中で子どもたちは『どうせ俺は原発で働くんだからね』『どうせ死ぬんだからね』と言っています。子どもたちを安全な所に避難させて下さい。疎開裁判が勝利するよう願っています。私たちは最後まで闘い続けます」。胸を打つ訴えに、参加者の政府・文科省への怒りは止まることなく噴き上がった。「文科省は子どもを避難させろ!」「福島を見殺しにするな!」「労働者を見殺しにするな!」。鼓笛隊の太鼓やドラムの激しい音に乗り、嵐のようなシュプレヒコールが文科省庁舎に向かってにたたきつけられた。
 ウクライナの調査行動から戻った男性は「さいたま市中央区と同じ程度の、ウクライナの低線量地域でも、足が痛い子どもが約7割、頭が痛い子どもが約2割、のどが痛い子どもが約3割もいる」と報告した。さらに、集団疎開について「当然だ。ソ連政府でさえ逃がした。日本政府が逃がさないのは犯罪」と言い切った。
 疎開裁判弁護団長の柳原敏夫弁護士は、スイスのジュネーブを訪問し、国連人権理事会で、福島の子どもたちに対して行われている人権侵害s20121103b-3.jpgの実状を訴えたと報告。「人権理事会では、オーストリアが福島の子どもたちの人権に配慮して欲しいと声を上げた。また国連の職員が私たちの訴えを映像で見て、『できるだけの協力をしたい』と申し出てくれた」と、国連で働く労働者の中から支援の声があがったことを満面の笑みで明らかにした。
 ふくしま集団疎開裁判の会の抗議・宣伝集会はその後、財務省前に移動して行われ、首相官邸前などでの抗議行動を終えた多くの人が参加した。(H) 

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