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大飯原発再稼働を絶対許さない! 2200人が福井で集会・デモ

s20120621b-1.jpgs20120621b-2.jpg 6月17日、福井市中央公園で「いのちが大事/ふくいでつながろう/再稼働反対緊急集会」が開かれ、福井県内を始め各地から2200人が参加した。16日に野田政権が大飯原発再稼働を決めた直後の集会には「再稼働を絶対許さない」という熱い思いがあふれた。
 実行委員会からのあいさつを原子力発電に反対する福井県民会議の中嶌哲演さんが行った。小浜市の明通寺住職の中嶌さんは、3月に福井県庁で1週間のハンストを行い、再稼働阻止の闘いの先陣を切った人だ。 

s20120621b-3.jpg 「福島原発震災が福島県の子どもたちを始め人びとにもたらしている過酷な犠牲やストレスにこそ寄り添うべき。地震学者が『若狭原発震災の前夜』と警告している今日、大飯原発の再稼働に突き進むことは断じて許されません。かつて戦争末期、ヒロシマの惨禍に直面しながら、時の軍国主義政権はナガサキの犠牲まで招いた。『第2のフクシマ』を連発させないために、脱原発を決断すべきです」。力強いあいさつに大きな拍手がわいた。
 さようなら原発1000万人署名の呼びかけ人である鎌田慧さんは「責任を取れないことに『責任を取る』と言う犯罪行為を許さない。毎日のようにデモや集会を行い、再稼働を止めよう」と呼びかけた。京都大学原子炉実験所元講師の小林圭二さんは「大飯原発は福島第一原発とは違い、スリーマイル島原発と同じ加圧水型。沸騰水型より過酷事故を起こしやすい」と警鐘を鳴らした。
 次は1分間アピールだ。地元を始め関西圏や首都圏など全国各地のアピールが85本続いた。富山大学の学生は「7・16の10万人集会の力で再稼働を止めよう」、岡山大学の学生は「岡山大学はJAEA(日本原子力研究開発機構)と提携している御用大学。キャンパスから原発に反対して闘う」と訴えた。
s20120621b-4.jpg 動労西日本の山田和宏副委員長は「原発労働者は圧倒的に非正規職。JRや郵政の労働者使い捨てと本質は一緒。労働者を使い捨てる社会を変えよう」、国労近畿地本兵庫保線分会の富田益行さんは「国鉄時代から職場で安全闘争を闘ってきた。組合が団結を固めて処分を恐れず闘えば勝利できる。原発を止めるのは原発で働く労働者。被曝労働阻止・非正規職撤廃へ闘おう」と述べた。
 NAZEN(すべての原発いますぐなくそう全国会議)は北陸と東海、杉並が発言した。「大飯の再稼働がまかり通れば、志賀も伊方も再稼働される。全原発を廃炉にするまで闘う」(北陸)、「国民の生活を破壊する野田を監獄にぶち込もう」(東海)、「沖縄県民は今、オスプレイの沖縄配備反対集会をしている。命を踏みにじるこの国を倒そう」(杉並)。8・6ヒロシマ大行動実行委員会の谷口恭子さんは「福島の子どもたちの命を守れ。被曝労働をやめろ。福島の人たちと一緒に声を上げよう」と呼びかけた。
 最後に福島の人びと十数人が並んだ。「原発いらない福島の女たち」の黒田節子さんが福島の深刻な被曝実態を訴え、「すべての原発の廃炉を切実に願う私たちは、福井と全国、世界の脱原発を目指す心ある人びととともにいます。私たちは大飯原発の再稼働を断じて許しません」と述べ、「ノーモアフクシマ! ノーモアフクシマ!」と声を張り上げた。静まりかえり真剣な訴えを聞いていた参加者が「ノーモアフクシマ」と唱和して応えた。福島からの参加者8人の発言が続いた。
 いよいよデモ出発だ。先頭には中嶌哲演さんが立った。福井を始め北陸地方、関西圏の参加者が多い。福島の女性たちはかんしょ踊りを踊りながらデモを行った。学生や青年労働者が先頭に立ったNAZENのエネルギッシュなデモはとりわけ注目を浴びた。
 再稼働阻止へ福井から反撃がたたきつけられた意義はとても大きい。全国の労働者人民が心をひとつにして闘いは広がっている。再稼働阻止へ、首相官邸・国会に怒りをたたきつけ、7・16代々木公園10万人集会へ仲間とともに駆けつけよう。(S) 

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