1. HOME
  2. ブログ
  3. 大間原発の地元で反対集会、30年ぶりに本格的な町内デモ闘われる!

大間原発の地元で反対集会、30年ぶりに本格的な町内デモ闘われる!

s20120621a-1.jpg 6月17日、青森県下北半島大間町の「大間原発敷地」に隣接する一坪共有地で、第5回大間原発反対現地集会が開催された。県内外から210人が結集。集会後には150人の隊列で大間町内デモが打ち抜かれた。大間町での反原発デモは約30年ぶり、本格的なデモとしては初の試みとして闘われた。
 野田政権の大飯原発再稼動決定や、3年半ぶりの六ヶ所村再処理工場試験運転再開と対決し、首相官邸前の闘いや大飯原発現地の闘いとのすごい同時的一体感を持って闘われた。
 会場は道路から100メートルほど入った草地だ。前日から開催されている世界で一番小さなロックフェス「大MAGROCKvol.5」と今集会のために、大間町在住の地主と集会実行委メンバーが事前に草刈りをしてつくった会場だ。 

s20120621a-2.jpg そこには原発反対と大書きした2メートル四方の黄色い看板が海に向かって立てられている。集会は、航路1時間半のフェリーで結集する函館からの参加者の到着を待って開始された。
 すべての発言者が、福島を切り捨て原発再稼動を進める野田政権と電力会社、御用学者に怒りを表明。もう二度と福島の惨事を繰り返さないためにフルMOX大間原発の建設を絶対に阻止すると決意を語った。
 建設進捗率37・6%の大間原発敷地内には未買収の土地が1町歩ある。これは世界に例がない。この土地を母の故熊谷あさ子さんから引き継いだ小笠原厚子さんは、「まだまだ大間原発を知らない人が多い。話すとそんなとこあったの? とビックリされる。野田首相はとんでもないことを言ってくれた。『国民の生命と財産を守るため』に大飯原発を再稼動すると。でも『国民の生命と財産』は子どもたちなんですよ。子どもたちを不安にさせ危険にさらす、本当に人間なのかと恐怖を感じます。大間原発建設をとめましょう」とあいさつをした。
 集会宣言では、「大間原発建設工事を再開させず、全原発の廃炉、そして、六ヶ所再処理工場をはじめとする核関連施設を廃止するために全力で行動すること」を確認。
s20120621a-3.jpg 150人のデモ隊は、笛とドラムを先頭にフルMOX大間原発反対の横断幕を広げて出発。「原発なくそう! 再処理止めよう!」「大間原発の工事再開するな!」「福島を返せ! 子どもたちを放射能から守ろう!」のコールとシュプレヒコールでアピール。多くの町民が軒先に出て来たり、窓から顔を出してデモに見入っていた。ビラまきに顔をしかめ拒否する年配の女性もいたが、注目すべきはデモに手をふる町民や「子どもたちを守ろう!」にその通りだとうなずくお母さんたち、新聞記者のインタビューに「大間原発はやめてほしい」と語る男性など、普段はなかなか声に出せないが多くの町民が原発建設に反対の思いを持っていることが示されたことだ。前日には町立公民館で同実行委員会主催、青森県平和労組会議大間支部共催で学習会が行われ、大間町民も複数参加した。
 「村八分を覚悟しながら」長年町内で反対して闘ってきた闘士と町民、県内外から結集した労働者市民が3・11情勢で結合を開始した。大勝利だ。NAZEN青森、8・6―8・9統一実、8・6ヒロシマ実、ス労、動労水戸、百万人署名運動の仲間は、集会に先立ち大間原発事業主体である電源開発に対して建設中止を求める申し入れ行動を行った。
 3・11前、建設現場に1700人いた作業員が4分の1になり、建設中止は「町の存亡にかかわる」と大間町は工事再開を国や県に求めている。夏に向けて攻防は激しい。原発と被曝労働、非正規職、失業がないと経済が成り立たないというこの資本主義を労働者と農民・漁民の団結で転覆し、新たな経済を打ち立てる課題がこの攻防の土台として横たわっている。帝国主義を打倒し社会主義を展望する階級的労働運動の建設が待ったなしなのだ。激しい目の前の攻防に本気で「勝とう!」と仲間に呼びかけ、 国鉄闘争全国運動と反原発の闘いを職場から必死につくり出そう。活動家と団結を形成して勝利への道を突き進もう。(青森・S) 

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択