「再稼動するな!」 NAZENナガサキが九州電力に申入れ
6月19日、NAZENナガサキは九州電力に対して、大飯原発の再稼動に抗議し、“玄海原発と川内原発の再稼動をするな! ただちに廃炉の作業に入れ!”との申入れをしました。
午後2時、九電の長崎支社に行き、出てきた職員に対して、申し入れ書を読み上げました。
「6月16日、福井県にある大飯原発の再稼動を政府が正式決定したとの報道が流れました。私たちはこれに驚きと憤りを感じています。昨年3月11日に史上空前の事故を起こした福島原発は、原子炉内がいまだ不安定であり、依然として強い放射線を発し続け、放射能をまきちらしています。……私たちはこの大飯原発の再稼動に反対し、地元九州の玄海原発と川内原発の再稼動に強く反対します」
「玄海原発1号機は、日本でもっとも危険な原発とされています。37年間も使っている原子炉で、その劣化のすさまじさは専門家も指摘しています。免震棟もできていず、地震に対する防御がありません。さらに3号機はプルトニウムを燃やしています。これらは福島以上の事故が起きる可能性を意味しており、長崎は再度被ばくすることになります。長崎に落とされた原爆はプルトニウム型でした。プルトニウムでつくられた電気など使いたくありません」
「命のことを考えるなら『すべての原発は廃炉に』ということです。すでに全国には広島型原発の120万発分の放射性物質・使用済み核燃料があり、九電にも数万発があります。……高レベル廃棄物処理問題を放置したまま、再稼動をするというのはあまりにでたらめです」
申入れの後、参加者から次々と抗議の声と質問が九電に対して飛びました。特に「しっかりと安全を確保して、原発を運転を継続していくようにしていきます」との職員の答えには、「電力会社の言うことは、まったく信用できない。安全などどうして確保できるのか! 高レベル廃棄物は、解決などできない。それなのに再稼動するなんて、どういうつもりだ!」と激しい怒りの声が上がりました。そして高レベル廃棄物処理の問題についての追及には、まったく答えられませんでした。
長崎ではすでに、県漁連が総会で全会一致で「玄海原発再稼動反対」の決議をあげています。松浦市鷹島では、8割の住民が反対の意思を表明しています。被爆者をはじめ長崎でも反対の声は高まっています。再稼動反対の声は大きく広がりつつあります。
これらの怒りの声と一体で、NAZENナガサキはこれからも活動していきます。そして8月の広島-長崎闘争の高揚をかちとっていこうと思います。(NAZENブログより転載)
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