全原発の廃炉求め、NAZENナガサキが集会
11月18日、「すべての原発いますぐとめよう! 全国連絡会議 ナガサキ(NAZENナガサキ)」の集会が長崎市内で開催され、約30人が集まりました。
この集会では「政府の『脱原発』政策を斬る」と題して、物理学者の藤田祐幸さんが講演。講演の中で、政府・原子力規制委員会は報告書の中で、今後玄海原発などが事故を起こした場合、一週間に100ミリシーベルの被爆までをも住民に容認させようとしていることを指摘し、「こうした形で許容量を上げていけば、原発は当然にも『安全』ということになる」と弾劾しました。
そもそも現行の年間一ミリシーベルトという被爆許容量が、科学的な根拠に基づかない政治的に操作された数字であり、それを具体的な資料をあげて明らかにしました。そして原発はただちにすべて廃炉にすべきことを訴えました。
この集会では、事故後に福島から九州へ移住した人の発言もありました。「3号機が爆発したとき、これは危ないと思って、5分で荷物をまとめ、家族と一緒に避難した。1ヵ月後に帰ったら、『安全』と言っているけど、やはりおかしいと思い、家族は避難させて自分は一人で福島に残った。だが、ガイガーカウンターを買って測ると、どこでもスイッチを入れた瞬間に鳴り出す。事実を隠して、ごまかして、今の世の中は本当におかしい。原発は絶対に反対! 希望したら誰でも避難できる、そんな社会にしていきたい」と訴えました。
11月11日の東京での反原発100万人大占拠に参加した橋里事務局長は、どしゃぶりの中の11日の闘いを報告し、さらに今後の方針について提起をしました。何よりも原発再稼動に反対し、すべての原発を即時停止していく闘いを長崎で推進していくこと、また多くの人の支援によって12月1日から福島共同診療所が開院へとこぎつけたこと、さらに福島への支援運動をさらにいっそう進めていくことが訴えられました。そして来年3・11を見据えて闘っていこうと強調しました。
集会は質疑応答も含めて熱心な討論となりました。この集会の成功を大きなバネにして、長崎での反原発闘争のいっそうの発展をつくりだしていこうと思います。(NAZENブログより転載)
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