福島切り捨てに怒り 7・16 NAZEN東京が集会
猛暑の7月16日、杉並の西荻勤労福祉会館NAZEN東京などの主催でで「フクシマ・オリンピック!? どーすんだよ?! 怒りのしゃべり場PART2」が開催され、50人が集まった。会場は、福島切り捨てへの渦巻く怒りで熱かった。
NAZEN品川の奈良雅夫さんが開会宣言。オリジナル映像「原発事故への怒りを込めて」が上映され、被曝した牛たちと福島で生活を続ける「希望の牧場・ふくしま」代表・吉沢正巳さんの姿を描いた絵本『希望の牧場』を福島から来られたNさんが朗読した。
NAZEN事務局長の織田陽介さんが「『原発を徐々に無くそう』という既成の運動に対し『すべての原発いますぐなくそう!』というスローガンでNAZENを結成しふくしま共同診療所と連携して全国で保養を行ってきた。被曝労働拒否を労働運動のキーにしていく」と、NAZEN運動の方向性をあらためて鮮明にした。
さらに「都議会議員選挙を経て、安倍・自民党の崩壊的危機ゆえに改憲策動と原発推進政策が激しく展開されようとしている。『避難者』の存在と怒りをめぐる攻防の正念場が、ここ東京にある。帰還強制の先頭に立たされている自治体労働者に『そんな仕事はやめよう!』と訴えたい。その中に都庁議事堂レストランの闘いも位置づけたい。東京オリンピック強行しながら住宅援助打ち切りと都営交通24時間化の攻撃。それを推進する都民ファーストの化けの皮もはがれるだろう」と訴えた。
参加者に衝撃を与えたのは、1年2カ月ほど福島で除染労働に従事した男性の発言だった。現場が変わるたびに「ヤクザと関わりはない」という誓約書にサインさせられ、犯罪者のように見られていると憤った。
20代女性は、かつての自分のような人にたくさん来てもらえるようにしたいと発言、20代男性は、原発を見ると社会全体の仕組みが見えてきたと語った。
福島のNさんは、孫が甲状腺がんになったが、切りたくないと悩んでいる。それなのに県立医大などハコモノだけが立派になったと告発した。福島の椎名千恵子さんも甲状腺検査の縮小・打ち切り攻撃を暴露・弾劾した。都庁議事堂レストラン解雇撤回闘争を闘う柿沼庸子さんは自らの闘いを紹介し協力を訴えた。
8・6ヒロシマ、8・9ナガサキに決起し、夏から秋へ、反原発運動の大高揚を実現しよう! (東京西部ユニオン・北島邦彦)
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