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1・25文科省前で「子どもたちを逃がせ!」の大コール

s20130127a-1.jpgs20130127a-2.jpg 1月25日、首相官邸・国会前、文科省前など霞が関一帯に数千人の労働者民衆が集まり、安倍政権の福島圧殺と原発推進政策を弾劾する大抗議行動を闘いぬいた。
 文科省前では寒風が吹きすさぶなか、ふくしま集団疎開裁判の会が抗議・宣伝行動を行った。司会の青年が元気良く第一声だ。「今月21日に仙台で第3回目の審尋(裁判)が行われ、東京からも仲間がたくさんバスで駆けつけた。今日はその報告をメインに行います」と提起し、続けて「子どもたちを逃がせ!」と文科省庁舎に向かって怒りをたたきつけた。 

s20130127a-3.jpgs20130127a-4.jpg 光前幸一弁護士が報告を行い「仙台では毎回デモをやるが、市民の受けとめ方が違ってきた。裁判のことが仙台でも知られてきたらしく、声をかけてくれる人や窓から見ている人もいた」と疎開裁判への関心が高くなっていることを伝え、さらに「裁判所は3月までに結論を出すと言っており、裁判所に行って話すのは終了となった。好意的な判断を出すという状況ではない。こういう運動をしてプレッシャーをかけていくことが重要」と切迫した情勢を迎えて一層の奮起を訴えた。
 司会の元気いっぱいの音頭で大コールの連呼だ。「文科省は子どもを逃がせ! 今すぐ逃がせ!」。全学連の学生など参加者が一斉に唱和。文科省前はさらに熱気が高まった。
 弁護団長の柳原敏夫弁護士が、仙台高裁に意見書を提出した北海道深川市立病院の松崎道幸医師に電話インタビューを行った。松崎医師は「茨城県取手市で子どもの心電図検査の異常が増えている。心臓の筋肉の動きが乱れ、命を落とす危険もある“QT延長症候群”とその疑いのある児童・生徒が、2010年度1人、11年度の2人から12年度は8人に急増した。取手市は空間線量が事故後10倍に増えた」と不安の思いを語り、続けて「10ミリシーベルト程度の被曝でもガンが増えることが原発労働者の調査や最近の医療被曝患者のデータで示されている。福島の子どもたちは、この2年近くで中通りは10~20ミリシーベルト被曝している。福島に住み続けることは心配だ。行政はきちんと対策をとるべきだ」と弾劾した。
s20130127a-5.jpgs20130127a-6.jpg 首相官邸前でも多くの参加者がマイクを握って安倍・自民党政権に迫った。年輩の女性は「福島第一原発で水素爆発が起こった時、自分が何もしてこなかったことを後悔した。そしてこの抗議行動にも参加している。安倍首相! 原発は作ってはならない。あってはならない。だから全部廃炉にするしかない! 私にはこの春結婚する娘がいます。やがて生まれるであろう命のためにも、私たちはあきらめません」と渾身の叫び。
 墨田区から参加した男性は「小学生の時に社会科見学で福井の原発に行った。その時、職員が『原発は安全・クリーン・未来のエネルギー』と言っていたことを今でも覚えている。“安全・安心・クリーン”と私たちをだまして原発を進めてきたのは自民党政権と電力会社だ。再稼働、新増設などありえない。原発は直ちに廃炉にしろ!」と声を張り上げた。
 原子力規制委員会は、原発労働者の「身元調査」を義務化する方針を発表した。原発労働者の怒りが「告発」などさまざまな形をとって噴出し、原発労働者の中から階級的労働運動が登場することにおののいているのだ。原発労働者を守り、ともに闘おう。3・11福島現地闘争の大勝利を実現し、安倍を打倒しよう。(H) 

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