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広州の日系東海ゴム工業で2000人のストライキ

s20130130a-1.jpg 1月28日正午、中国の広東省広州市夢崗区にある日系東海ゴム工業(住友グループの傘下にある)の工場で、2000人の大ストライキが爆発した。中国は2月10日より春節(日本で言う旧正月)を迎えるが、この時期は農民工にとって故郷の実家に帰る数少ない機会である。その帰郷の交通費などのために、会社は年末の報奨金を支払うのが中国の慣習である。ところが東海ゴム工業はこの年末の報奨金を支払おうとせず、労働者たちは故郷に帰れなくなろうとしており、それに抗議しての怒りのストライキである。ストライキは29日も続き、この日、大量の武装警官が動員され、労働者と激しく激突した。多数の負傷者が出て、殴られて意識を失った女性労働者もおり、十数名の逮捕者が出たといわれている。しかしストライキは不屈に現在も続いている。 

s20130130a-2.jpg 同様に年末の報奨金の支払いを拒否したことから、22日にも富士康の北京大興区亦庄経済開発区にある工場でも労働者数千人がストライキに立っている。彼らは食堂を占拠して工場幹部を取り囲み、徹底的に追及している。世界的な受託請負企業(外注生産請負企業)・富士康で、またまたストライキが起きているのである。
 これらは氷山の一角に過ぎない。このような年末報奨金の支払いをめぐる労働争議は現在中国で連日のように発生しているが、それは明らかに中国資本、外資を問わず、資本の経営危機が背景にある。富士康は23日に「主要取引先の需要減退を受け、2012年に欠損を計上した。2012上半期の欠損は2億2607万ドルと、史上最悪となった」と発表しており、世界恐慌の進行と中国経済の崩壊、資本の危機が労働者への首切りや賃下げとして襲いかかり、それに対する労働者の生きるための必死の闘いが爆発しているのである。
 こうして中国での労働争議は増加の一途をたどり、しかも重要なことは、彼らの闘いがますます先鋭化・戦闘化していることだ。新たな労働契約をめぐって1月17日に起きた日系神明電機のストライキ(既報)は、労働者が工場を包囲して日本人経営者たちを逃がさず、徹底的に弾劾して闘った。19日に武装警官400人が工場に突入し、日本人経営者らを救出したが、その後も不屈に労働者はストライキを継続している。今回の東海ゴム工業でのストライキも、武装警官の弾圧をものともせずにストライキを続けている。
s20130130a-3.jpg 年明け以降、中国の各地で清掃労働者が無期限ストライキに立っている。タクシー労働者のストライキも頻発している。中学校の教師をはじめ、低賃金の教育労働者もあちこちでストライキに立ち上がっている。こうした中で1月28日、山西省呂梁市興県にある祥誕中学校では、学校での多額の徴収金に抗議して1000人の中学生がストライキに立って県政府を取り囲み、抗議する事件も起きている。まさに中国では、労働者と学生の闘いが燎原の火のごとく燃え広がっているのである。これらの怒りは、資本とともに、それと結託する中国スターリン主義体制そのものにも向かおうとしている。
 年末報奨金を求めて労働者が決起しているのは、彼らの多くが農民工であり、非正規労働者であるからである。清掃労働者の多くも非正規職であり、一方でタクシー労働者は請負という形をとったほとんど無権利の労働者である。教育労働者の非正規職化も進んでいる。こうした非正規労働者をはじめとする中国の労働者階級の闘いが、3月5日から開催される全国人民代表大会を直撃し、ネット規制など弾圧態勢の強化を進める習近平体制と真っ向から対決し、スターリン主義の暴力的な労働者支配を根底から揺るがしているのである。この中国の労働者との連帯を掛けて、「外注化阻止・非正規職撤廃」の第2ラウンドの闘いを力強く推進しよう。(K)
 写真は、上から①警察と対峙して闘う広州東海ゴム工業の労働者、②食堂を占拠して闘う北京富士康の労働者、③ストライキに立ち県政府に抗議する祥誕中学生 

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