「7・16大集会へ!」再稼働阻止で6・6日比谷に2300人
6月6日、東京・日比谷野外音楽堂で「さようなら原発1000万人署名第一次集約・原発再稼働反対集会」が行われた。2300人の参加者には大飯原発再稼働への危機感があふれた。オープニングコンサートでは、寿(KOTOBUKI)と加藤登紀子さんが「原発はいらない!」という熱い思いを込めて熱唱した。
集会ではまず署名運動呼びかけ人の鎌田慧さん、大江健三郎さん、落合恵子さんが発言。鎌田さんは「これまで722万筆を超える署名が集まった。1000万署名を必ず達成しよう。7月16日には代々木公園10万人集会を達成しよう」と呼びかけた。
大江さんは「3・11をもって『原子力によるエネルギーは根本的に間違っている』ことが日本人全体のモラルになった。モラルが一番ないのが野田首相だ」と弾劾した。
落合さんは「野田首相は『私の責任で最終決断する』と言うが、あの方に命を預けた覚えは一度もない。もう一度、『私たちはけっしてあきらめない』と約束をしよう」と訴えた。
賛同人の佐高信さんは「ビートたけしは『地震が起きたら原発へ逃げるのが一番安全』と言っていた。それならば『今、原発に行け』と言いたい。次長課長の河本にあれだけ厳しく迫る芸能マスコミが、たけしには一言も言えない。電力総連のトップは『裏切った民主党議員には報いをこうむってもらう』とまで言った。かつて水俣病の時にチッソの労働組合は『恥宣言』を出して『労働組合として反省する』と表明した。今、電力総連こそ『恥宣言』を出すべきだ」と述べた。
また福井県から、さようなら原発福井ネットワークの山崎隆敏さんが「国と県はどちらも『最終的な責任は負いたくない』と責任を押し付け合っている。推進派は『原発がなければ地域経済が成り立たない』と言うが、これまでも原発は地域経済の役になど立ってこなかった」と訴えた。
各地での署名活動への取り組みの報告、署名用紙とともに届けられた手紙の朗読が行われ、子を持つ親や、3・11以降に初めて署名集めをした人たちの真剣な取り組みが報告された。
集会後はデモ行進。東京電力本店前ではとりわけ声の限りに「再稼働するな」「東電は事故の責任を取れ」と真剣に声を上げた。NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)は学生や青年労働者を先頭に元気にデモを牽引。勤め帰りの労働者でにぎわう銀座を進むデモに、沿道から大きな注目が寄せられた。(S)
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