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杉並 改憲・核武装を許さない NAZEN東京が集会

20180726c-1.JPG 猛暑の中、7月22日に東京・杉並でNAZEN東京集会が開催され70人が集まった。「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマは改憲・核戦争ゆるさない」は、原爆投下から73年、東日本大震災の原発事故から7年、現在の安倍政治に対するあらゆる人々の怒りだ。
 集会は映画「にんげんをかえせ」(1982年制作)と、故肥田舜太郎医師の講演映像の上映から始まった。「にんげんをかえせ」は広島・長崎への原爆投下直後に米軍の戦略爆撃調査団が撮影したカラーフィルムを編集したものだ。
 肥田医師は、広島の被爆者を継続的に診療した経験から内部被曝による健康被害を一貫して訴え続けてきた数少ない医師だ。3・11福島第一原発事故を経た現在、あらためてヒロシマ・ナガサキの原爆投下とは何だったのかをとらえ返し、内部被曝について政府・メディアが隠蔽(いんぺい)・否定してきた歴史に反撃していこう。

 NAZEN東京として自治体労働者である佐藤賢一代表が提起した。安倍政権は帰還強制が破綻する中、「健康被害はない。『ある』というのは風評であり偏見・差別だ」へと方針転換をした。「運動」内部からも、『しあわせになるための「福島差別」論』など同様の意見が出されている。要は内部被曝を認めるか否かだ。動労水戸の被曝労働拒否をはじめ、あらゆる労働者の闘いが必要だ。東海第二原発が新基準に適合するとされた。反原発・再稼働反対の闘いが核武装を許さない闘いへ、それと一体の改憲阻止の闘いが求められている。
 会場からも、様々な視点から積極的な意見が出された。西部ユニオンの女性は「都内の中学校に通う息子が持ち帰ったプリントには、福島から避難している3年生と保護者に対して福島の高校への進学を勧誘していた」と報告。NAZEN品川は、原発とめろ!新橋アクションとともに行った「風評払拭(ふっしょく)・リスクコミュニケーション強化戦略」への怒りを込めた復興庁抗議行動を報告し、北富士保養へのカンパの協力を訴えた。NAZEN池袋は、清掃工場を見学したことを報告した。
 ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師は、放射線障害においてヒロシマ・ナガサキ・フクシマは同一であると指摘。外部被曝は証明できる。内部被曝も疫学的に証明できる。福島の小児甲状腺がんは放射能によるものだと疫学的に証明できると語った。
 最後に東京西部ユニオンの北島邦彦が行動提起を行い、8・5―6ヒロシマ大行動への参加を訴えた。
 ヒロシマ・ナガサキの被爆をとらえ返すことは、原発政策が核武装のためであり、それを絶対に許さない原点であることを再認識することだ。その課題をめぐる攻防の激突点がフクシマであり、改憲攻撃の焦点であることも浮き彫りにされてくる。改憲・戦争阻止!大行進運動の中心にフクシマの怒りをすえよう! NAZEN運動のもつ意味の重要性が痛感された集会だった。(東京西部ユニオン副委員長・北島邦彦)
写真代表の佐藤さんが動労水戸の被曝労働拒否をはじめ労働者の闘いの必要性を強調した(7月22日 杉並)

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