原発再稼働攻撃に東京で６千人が「絶対反対」の行動に立つ

　野田政権が大飯原発３、４号機の再稼働攻撃を強めるなか、東京で６千人の労働者人民が「再稼働絶対反対！」の怒りの行動に立ち上がった。さようなら原発１０００万人アクション実行委員会が主催する集会とパレードが３月２４日、日比谷野外音楽堂で行われた。福島県郡山市で行われた３・１１福島県民大集会の熱気と興奮がさめやらぬなか、闘いをさらに発展させ、すべての核と原発をなくすまでとことん闘いぬく労働者人民の新たな前進が始まった。自治体労働者・教育労働者・医療労働者などが続々とつめかけ、雨模様の天気を振り払い、のぼりや組合旗を掲げ、首都圏各地から労働組合を中心に大結集。ＮＡＺＥＮは独自集会を行った後、青年学生を先頭に大挙して参加。終始熱気に満ちて闘いぬいた。 

　午後１時からの山本コウタローさんによる反原発トーク＆ライブの後、１時３０分から集会が開始された。主催者あいさつを作家で呼びかけ人の鎌田慧さんと澤地久枝さんが行った。鎌田さんは「野田首相は自分が先頭になって再稼働をやると言っているが認められない。原爆も原発もすべて拒否する。７月１６日、１０万人集会を成功させよう。再処理工場を認めない、もんじゅも認めない」と発言した。澤地さんは「原発は私たちの力で絶対に止める、原発関連のものも全部止める」と訴えた。賛同人で人材育成コンサルタントの辛淑玉さんは「核、原発は人を殺すものだからダメです。私が原発に反対するのは差別だからです。福島に原発をおくのと沖縄に基地をおくのはまったく同じ構造」と弾劾した。
　福島現地からは３・１１県民集会実行委員会の代表が「３・１１集会は１万６千人が集まって大成功した。福島の状況は変わっていない。来年の３月11日も福島で集会をやりたい」と呼びかけた。新潟の代表は「３月２６日、柏崎刈羽原発６号機が定期検査入りして全７基が止まる。絶対に再稼働させない」と発言した。
　さらに幾人もの「原発をなくそう」の発言を受け、作家で呼びかけ人の落合恵子さんが「原発は原爆とかわりはない。両方とも作っても持ってもいけない。未来の子どもたちに向かって、すべての核を捨てること、すべての原発を廃炉にすることを誓いましょう」と集会のまとめを行った。
　集会後、２コースに分かれてデモ行進に出た。ＮＡＺＥＮの隊列には新たに加わった人や飛び入りの人も多数参加。動物たちを殺すなと訴えるグループも。デモ途中で青空も見え始めたなか、熱いコールを連呼し都心を進んだ。数寄屋橋交差点から東京駅八重洲口に至るほぼ１キロの間ではどこでも歩行者が歩みを止めデモに注目した。解散地点の常磐橋公園に近づくに従って、先にデモを終え帰途につく多くの参加者がＮＡＺＥＮの隊列に手を振り、拳を突き上げてエールを送った。千葉から来た年輩の女性は「法大が元気いいですね」とにっこり。
　ＮＡＺＥＮはデモ終了後、総括集会を行った。織田陽介事務局長は「４月再稼働を強行しようとする政府との緊迫した激突に入っています。何があろうとますます怒りを燃やして原発をなくすまでとことん闘おう。この社会そのものを変えよう。職場からキャンパスから立ち上がろう」と訴え、４月１９日、法大からの文科省行動を闘おうと呼びかけた。西部ユニオン執行委員の北島邦彦さんはこの日夜行われる鈴コン分会闘争支援連帯集会への結集を訴えた。最後に８・６広島―８・９長崎反戦反核闘争全国統一実行委事務局長の三角忠さんのリードで団結ガンバローを三唱し、行動を締めくくった。労働者学生の闘いで大飯原発３号機、４号機の再稼働を絶対に阻止しよう。すべての原発を廃炉にしよう。（Ｈ）