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福島で怒りの大行動 被曝と帰還の強制許すな

20161027a-1.jpg 10月20日、怒りの福島大行動が実行委員会の主催で行われました。この日の行動は、呼びかけ人の吉沢正巳さん(浪江町・希望の牧場)と福島の仲間が昼休みの県庁前に登場し、国家の理不尽と闘う福島県民の団結を呼びかける街宣行動で口火を切りました。
 その熱気を引き継いだ集会には福島県内外から50人が結集。呼びかけ人を代表して、ふくしま合同労組の市川潤子委員長が「被曝と帰還の強制、住宅支援の打ち切り、甲状腺検査の縮小を許さず、11月国際共同行動から来年の3・11へ、国際連帯とストライキの力で戦争も原発もない社会の実現へ闘おう」と鮮明な基調を提起しました。

20161027a-2.jpg 甲状腺がんの確定診断を受けたばかりのふくしま共同診療所の患者のOさんは、「甲状腺検査の大人までの拡大を始め検診の充実こそ図られるべき」と、県の検査縮小=打ち切り策動を弾劾しました。呼びかけ人の佐藤幸子さん(福島診療所建設委員会)は、来年4月に避難解除となる飯館村の友人が、荒廃した故郷を見届けて離村を決断したことを紹介し、「除染はしたぞ、さあ戻れ」という帰還の非人間性を断罪しました。飯舘村長選挙を帰村反対の立場で闘い僅差(きんさ)で敗れた佐藤八郎さん(元飯館村村議)は、「村を二分する票数の意味を果たして菅野典雄村長は理解できるか。否だ」と訴え、村の行く末を村民自身で決められるよう奮闘すると発言。
 吉沢さんは「原発と戦争は実力で止めるしかない。疲れたとか負けたとか言ってはいられない。自分の残りの人生を闘いぬく」と言い切りました。山形に「自主避難」しているお母さんが「福島だけに適用されている20㍉シーベルト基準はまったくおかしい。とても子どもを戻す気にはなれない」と訴え、日々格闘の連続の避難生活5年間がにじみ出たその思いを、みなが共有しました。
 動労水戸の木村郁夫書記長は「常磐線延伸は被曝の拡散。JR労働者と地域住民の団結で阻止する」とアピール。ふくしま共同診療所の布施幸彦院長が「『被曝がいやだったら貧困になれ』という政策は絶対認められない。福島から声を上げることが重要。今日はその出発点」と結び、集会決議を採択しました。
 秋晴れの県庁通りのデモは注目を集め、県庁内での申し入れ行動(写真下)と記者会見は、県民の直接行動として「福島圧殺」の流れを押し戻す決定的な闘いになりました。(福島 S)

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