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8・6記念式典 怒りのコールが安倍を射抜く

s20130808b-1.jpg 8月6日早朝、「被爆68周年 8・6ヒロシマ大行動実行委員会」が呼びかけた集会とデモで、全国、全世界の怒りが安倍と中国電力にたたきつけられた。
 「安倍首相の式典出席弾劾!」「松井市長は恥を知れ!」。平和公園での記念式典で、式台に歩み寄ろうとした安倍を怒りのシュプレヒコールが射抜いた。原発の再稼働と輸出を強行しようとする安倍、「原爆と原発は別」と言い放ち、安倍を式典に引き入れた広島市長。ヒロシマとフクシマ、反核と反原発の闘いを分断し、踏みにじることなど許さない。 

s20130808b-2.jpg 原爆ドーム前から繰り出したデモ隊は、式典会場の対岸いっぱいに陣取り、繰り返し安倍に弾劾のコールを浴びせた。公園内にはうなずきながら静かに見守る人もいた。
 一転、リズミカルな太鼓の音が響きわたった。平和大通りからは中国電力に向けたデモだ。「島根原発の再稼働をするな!」「上関に原発を造るな!」。路面電車からも車からも市民の熱い注目が集まる。中電ビルを一周したデモ隊は正面玄関前の歩道を埋め、シュプレヒコールをあげた。その数と迫力に警察権力はなすすべもない。大行動共同代表の大江照巳さん(動労西日本委員長)が中電への申し入れ書を読み上げた。すぐそばで情宣をしていた福島県浪江町・希望の牧場代表の吉沢正巳さんも合流し、電力資本を弾劾した。核と原発は同じ、被爆と被曝への怒りは一つだ。安倍と松井市長の目論見は完全にうち砕かれた。
 デモに先立ち、原爆ドーム前で「8・6ヒロシマ・アピール集会」が開催された。アメリカのの社会派反戦シンガー、デビット・ロビックスさんが労働歌を2曲熱唱している間にも参加者が続々と集まり、950人に膨れ上がった。安倍政権への怒り、闘う決意が緊張感とともに高まる中で、広島連帯ユニオンs20130808b-3.jpgの宮原亮さんが開会を宣言。15歳のとs30130808b-4.jpgき広島で被爆した反戦被爆者の会の下田禮子さんがマイクを握り、核のない平和な社会をつくるために行動しようと訴えた。福島診療所建設委員会の渡辺馨さんは、「ヒロシマ、ナガサキ、ビキニは進行中の問題。決定的なのは内部被曝、低線量被曝だ」とし、福島の仲間と動労水戸による被曝労働との闘いに希望と展望があると力を込めた。
 ドイツからはゴアレーベン核燃料廃棄物中間貯蔵場反対闘争をともに闘う青年が「すべての原発を止めろ!」とアピール。広大自治会選挙で委員長に信任された百武拓さんが「大学を支配する原子力ムラの資本家たちを追放する自治会をついに建設した」と報告すると、大きな拍手と歓声が起こった。日米安保同盟のもと改憲と戦争に突き進む安倍政権に対して、沖縄から怒りがたたきつけられた。沖縄北部合同労組委員長の富田晋さんは、前日夕方キャンプ・ハンセンで起きた米軍ヘリの墜落事故を満身で弾劾し、「全国の力で基地建設の息の根を止める」と宣言した。
s20130808b-5.jpgs20130808b-6.jpg 元全日本運輸一般労組関西地区生コン支部原子力発電所分会長の斉藤征二さんは、「ふくしま診療所を大きくして内部被曝を明らかにしよう。労働組合がみなさんと大同団結して社会を変えていこう」と呼びかけた。発言の最後に、青森で大間原発建設と闘う小笠原厚子さんが、「子どもたちの将来を命をかけて守る」と決意を述べた。
 被爆者青年同盟委員長の一貫田康博さんが読み上げる「被爆68周年8・6ヒロシマ・アピール」が、平和公園一帯に響きわたった。「もうだまされない、条件闘争では命は守れない、絶対反対で闘う――そういう100万人の人びとがデモに立ち上がるような情勢が始まったのです」「核や原発、そして戦争を必要とする一握りの資本家、支配権力者に対する労働者民衆の国際的団結がつくられたとき、そのときこそ私たちは勝利します。今日、全世界が注目する8・6ヒロシマから全原発廃炉・核廃絶を訴え、100万人デモの実現へ新たな闘いを開始しましょう」
s20130808b-7.jpg アピールを拍手で採択するとまもなく8時15分に。一瞬にして15万人、その後30万人ともいわれる人びとの命が奪われたのだ。そして3・11福島原発事故。この現実に深く激しく憤り、彼ら彼女らの無念と怒りをともにして黙祷を行った。(TK) 

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