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沖縄、原発再稼働阻止へ、矢ヶ﨑克馬さん講演会

s20111214e-1.jpg 12月11日、那覇・国際通り沿いの牧志駅前ほしぞら公民館で、福島とつながる沖縄デモ実行委員会が主催する矢ヶ﨑克馬さん講演会が行われた。矢ヶ﨑克馬さんは、琉球大学名誉教授・NAZEN呼びかけ人であり、福島第一原発事故後、全国を飛び回って国際放射線防護委員会(ICRP)基準のうそ、内部被曝の危険性に警鐘を鳴らし続けて来られた方だ。会場には、労働者や子どもを抱えるお母さんたち35名が集まった。 

 まずは主催者の青年が、「今日の講演会は、脱原発全国一斉アクションの一環として呼びかけた。私たちが声をあげることで再稼働を断念させた原発もある。原発の再稼働を止めることと放射能から命を守ることが同時に必要だ」とあいさつ。
 続いて講演に立った矢ヶ﨑さんは、「アメリカは原爆投下直後から犠牲者隠しをやった。台風が過ぎた後に残量を測らせて、放射能のほこりはなかったことにした」「ICRP基準には2つの大きな問題点がある。一つは、内部被曝を見ないこと。もう一つは、原発の推進やもうけのために健康を犠牲にして限度値を設定していることだ。20ミリシーベルト基準も政府と原発会社の責任を軽くするためだけに意味がある」と、ICRP体系が科学ではなく核戦略のためにデッチあげられた政治的デマであることを明らかにした。
 また、福島市による放射能測定地点の56・5%がチェルノブイリ事故の際にウクライナが決めた避難権利ゾーンにあたることを例にあげ、野田政権がチェルノブイリを超える棄民政策や被害隠しに手を染めていることを暴露・断罪した。
 さらに矢ヶ﨑さんは、「これは沖縄の米軍基地体制と同じ問題」「内部被曝を隠して何が科学か」と強調。核戦略のための政治支配体制をうち破るために、沖縄で基地撤去・安保粉砕の闘いに立つことの必要性や科学を取り戻す闘いの重要性を訴えた。
講演会は、沖縄の地で反原発・反失業、基地撤去の闘いを新たにつくり出していく決意をうち固める出発点となった。(U)
 

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