「汚染水を止めろ!」「再稼働するな!」 首相官邸前で怒りの声が次々に
「終戦記念日」の翌日となる8月16日、首相官邸・国会前、経産省前一帯に多くの労働者民衆が集まり、原発再稼働に突き進む安倍を弾劾して闘いぬいた。自民党・安倍と東京電力など電力資本への怒りは日を追うごとに激しさを増し、闘いは非妥協的に発展している。「原発やめろ!」「再稼働反対!」「輸出もするな!」。官邸前に向け、激しいコールが30分以上にわたって続いた。
発言が始まった。年輩の男性は「安倍晋三! 敗戦記念日の式典でアジアへの侵略の反省も不戦の誓いも口にしなかった安倍晋三! また戦争をしたいのか? 日本が仕掛けた戦争では日本で310万人、東アジアで2000万人が殺された。俺たちは1945年8月に戦争という過ちは繰り返さないと誓ったんだ!」と、改憲と戦争に突き進む安倍を徹底的に弾劾。さらに「そして2011年3月に原発事故という過ちは繰り返さないと誓ったんだ。福島では今も15万人が避難し、多くの人たちが原発関連で亡くなって、被曝も広がっている。てめえのじいさんや天皇・裕仁が戦争責任を取らなかったから、自分も原発事故の責任を取らないで再稼働させようというのは許せない。原発を廃炉にしないなら、総理大臣を辞めろ!」とあらん限りの声で叫んだ。「そうだ!」「辞めちまえ!」の声があちこちから飛んだ。
仙台市から参加した男性は「仙台にも、近くに女川原発がある。ここも東日本大震災でもう少しで事故になるところだった。たまたま電源を確保できたから、辛うじて事故に到らなかった。何としても原発をやめさせなければならない。皆さん頑張りましょう!」と呼びかけた。横浜から参加した男性は「安倍首相! 今、汚染水問題がとんでもないことになっている。このままいくと、最悪の海洋汚染になるかも知れない。今、現地ではこの熱い最中、汗みどろになって働いている。原子力規制委員会や原子力規制庁はすぐに現地に行って、その人たちと一緒に、汚染水を止めろ!」と安倍と、原発再稼働のために「審査」を進める原子力規制委員会・規制庁に怒りをぶつけた。
毎週参加している女性は「安倍首相! あなたは何をやってるんだ。子どもたちを守ってないじゃないか。汚染水だって、流出を止められないじゃないか。再稼働をやめろ!」と声を張り上げた。もう一人の、毎週参加している女性は「みんな心の底から怒っている。今すぐ、原発をなくせ。私たちは心の底から怒りを持ってここで声を上げている。ここに来れない多くの人も怒っている。私たちは原発のない未来を作ろうと、こうして金曜日ごとに集まって来ている。この声を聞け!」と首相官邸に向けて叫んだ。
9月2日、大飯原発3号機が停止し、15日には4号機も止まり、再び「原発ゼロ」となる。首相官邸・国会前行動、全国の金曜行動、さらに参院選での山本太郎さんの勝利・66万を超える労働者民衆の決起は安倍と電力資本をぎりぎりと締め上げている。この力をさらに発展させよう。
9・25反動判決を阻止し、国鉄をめぐる力関係を転換させ、100万決起を実現して再稼働を絶対に阻止しよう! (H)
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