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再稼働阻止・全原発廃炉へ8・5ヒロシマ世界大会開く

s20130808a-1.jpg 8月5日午後3時から広島市中区のアステールプラザ中ホールで、「再稼働阻止・全原発廃炉・ヒロシマ世界大会」が、「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」(NAZEN)と、「被爆68周年8・6ヒロシマ大行動実行委員会」の共催で開かれた。全世界から核と原発に反対して闘っている労働者民衆650人が結集し、画歴史的な集会となった。
 第一部は「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマから」と題して、ヒロシマから被爆二世で8・6ヒロシマ大行動共同代表の中島健さんが、ナガサキからNAZENナガサキの城臺美彌子さんが、フクシマから3・11反原発福島行動メモリアルデー・ふくしま共同診療所運営委員の椎名千恵子さんがそれぞれ発言した。 

s20130808a-2.jpgs20130808a-3.jpg 第二部は「再稼働阻止・全原発廃炉へ闘う現地から」と題して、四国電力の伊方原発を抱える愛媛県で労働組合として原発反対を闘っている愛媛県職労副委員長の中村圭司さんと、建設中の大間原発を阻止し続けている青森県の大間現地から小笠原厚子さんが発言。小笠原さんは、実母の故熊谷あさ子さんが大間原発建設をたった一人になりながらも40年間にわたり阻止し続けてきた闘いを引き継いで、原発敷地に隣接した「あさこはうす」を守り抜いて闘い続けている。「母の遺志を引き継ぎこれからもがんばっていきます」と熱烈に訴えた。これに応えて会場は鳴り止まない拍手に包まれた。
 第三部はNAZEN事務局長の織田陽介さんによる基調報告だ。織田さんは、参議院選挙での山本太郎さんの勝利に向けともに闘った経験を踏まえ、その勝利の総括を全面的に提起した。
 カンパアピールをはさんで、第四部は集会のメーンとなる国際連帯だ。
 最初はアメリカから著名な社会派反戦シンガーのデビッド・ロビックスさんが登場。ロビックスさんは、原爆に対する悲しみと怒りを歌った「ヒロシマ」や反原発の歌など3曲を披露した。
 続いて、ドイツからゴアレーベン核廃棄物処分場反対闘争をともに闘っているドイツの青年が登壇し、ゴアレーベンの闘いと並んでドイツのグローンデ原発反対闘争が道路を封鎖する実力闘争として闘われていることを写真を投影しながら説明した。「ドイツ人は原子力ムラはどこにでもある、国際連帯は非常に重要だと思っている」と強調し、「団結ガンバロー」でしめくっくった。
s20130808a-4.jpg さらに、韓国から急遽参加した投機資本監視センター共同代表のイデスン弁護士とホンソンジュンさんが登壇し、イデスンさんがアピールを行った。「民衆の敵は相手国の民衆ではありません。民衆の敵は帝国主義者どもです」と国境を越えた団結の意義を強調、最後に排外主義の強まりに対して「韓国と日本の民衆は帝国主義者の巧妙な分裂策を果敢に粉砕し連帯しなければなりません」と、国際連帯を訴えた。
 そして「国際連帯の島・沖縄」から全世界の労働者へと題して沖縄北部合同労組委員長の富田晋さんが、沖縄の闘いとヒロシマの被爆者の闘いが一体であり、国境を越えた闘いが労働運動を基軸に重要なことを訴えた。
 第五部は、「被曝労働阻止・全原発廃炉へ闘う労働運動から」と題して、元原発労働者で元全日本運輸一般労働組合原子力発電所分会長の斉藤征二さんの報告、動労水戸委員長の石井真一さんから被曝労働阻止のストライキ報告、国労郡山工場支部の橋本光一さんによるJR郡山工場で開始された被曝労働拒否の闘いの報告、動労千葉執行委員の川崎昌浩さんによる新自由主義を打ち破り階級的労働運動を進める動労千葉の闘いの報告が次々に行われた。
s20130808a-5.jpg 圧巻は、被爆車両K544を巡る被曝労働拒否の闘いが動労水戸から国労郡山工場支部に引き継がれて闘われていることが明らかになったことだ。ここに全原発廃炉の力強い展望を見いだすことができる。動労千葉からは9・25反動判決阻止に向け9・15労働者集会への結集が訴えられた。
 最後に閉会のあいさつを、NAZENよびかけ人で弁護士の鈴木達夫さんが行った。鈴木さんは、この集会がNAZENの第3回大会としてかちとられていることを確認し、NAZENの闘いの方向性として、①内部被曝との闘いの重要性・死活性と、②市民運動と労働者階級の闘いを結合することが全原発を廃炉に追い込むカギだと訴えた。
 団結ガンバローを行い、翌日早朝からの闘いへの結集を誓い合って、画期的な集会を終えた。(KN) 

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