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8・9長崎集会 福島と被爆地・長崎が結び核も原発もない世界へ

20130813a-1.jpg 8月9日午後、すべての原発いますぐなくそう!全国会議ナガサキ(NAZENナガサキ)主催の「核をなくせ!原発をなくせ!フクシマの怒りとともに8・9長崎集会」が長崎県勤労福祉会館で開かれ、75人が集まった。
 冒頭、主催者あいさつでは「NAZENナガサキは去年2月の結成から1年6カ月、7月にはついに高島で福島の子どもたちを迎えて保養をやり、そしてきょう8月9日、68周年目の被爆の日に集会をやるところまで私たちの力をつけることができました」と述べた。福島と被爆地・長崎が結びついて核も原発もいらない世界をつくっていく決意を表明した。「NAZENナガサキは、この被爆地ナガサキで全世界の闘いと結びついて核廃絶と原発をなくすための運動体として頑張って大きくなりたいと思います」 

20130813a-2.jpg 協賛団体の8・6広島-8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会の三角忠さんが「核武装を進める安倍に対し、原爆と原発は一体、内部被曝と安保を追及するのが反戦反核の闘いの課題」と述べ、今年の8・9長崎集会を、再出発となる集会として期待している」とあいさつした。
 《フクシマとナガサキ、ヒロシマを結んで》としてふくしま共同診療所・運営委員であり、NAZENふくしまの呼びかけ人の椎名千恵子さん、ナガサキの被爆者である城臺美彌子さんが発言し、ヒロシマから教育労働者の倉澤憲司さんが8・6ヒロシマ大行動の報告を行った。
 椎名さんは、以前に福島駅前を通りがかった山下俊一を追いかけて糾弾したことがあると語り、その後、子どもたちに甲状腺ガンが多発している現状をみるに「私は甘かった。だから長崎まで追いかけてきました。目の前の理不尽さにどうやって具体的に組み合って答えを出していけるのか」と問いかけた。「福島の私たちの、子どもたちの未来を安倍に預けたわけではない」と、6月のドイツ訪問を通してあらためて「目の前の理不尽と闘い続けて来た労働者、ゴアレーベンの仲間たち、その魂20130813a-3.jpgは必然的につながっていく。世界は今、そういう段階に入っている。被曝労働と闘う、民営化と闘う国際連帯の力を実感できた」と語った。
 城臺さんは6歳で被爆した直後、長崎を離れざるを得なかった体験に触れ、「長崎を離れた1カ月の間に幼かった私の傷ついた遺伝子が修復されたのではないか。この経験を生かそうとNAZENナガサキでこの夏、保養に取り組んだ」と語り、「反原発、核と人間は共存しないことをしっかりと受けとめながら頑張っていく」と決意を語った。
 《高島保養の報告》として、7月に6日間にわたった高島保養ビデオを上映。食卓を囲み、バーベキューに興じ、海で遊ぶ子どもたちのまぶしい笑顔が映し出された。この保養を担ったスタッフが保養運動の核心を語った。「福島の子どもたちの未来を守りたい」「『僕たちは被ばく者ですか』と福島の高校生が言った。夢多き若者を『僕は被ばく者なのか』と悩ませるような原発はいらない」「子どもたちの顔が見える生きた運動として保養の意義は大きい」
 《被ばく労働強制に反対する》動労水戸の辻川慎一副委員長、動労千葉の中村仁さんが発言に立った。
 辻川さんは、「長崎は被爆地であると同時に炭鉱労働者、三菱の労働者が不屈に立ち上がった闘いの街だ。しかし勝ちきれなかったところに戦争があった。長崎の被爆者への回答は、職場における闘いで勝ちきることだ」と断言し、福島とともに闘った被曝列車K544運用阻止の総力を挙げた闘いを報告。「動労水戸と郡山工場の闘い、ふくしま診療所の闘いをつなぎ、革命の時代に労働運動を復権させる闘いを断固としてやります」と結んだ。
 国鉄分割・民営化と闘い、解雇撤回を闘っている中村さんは9・25反動判決を阻止する10万人署名を訴え、「被曝労働を必要とする原発なんかいらない、不便でいいんだと言い切った時に闘いは勝利する。労働者を1人でも首にしたら絶対に許さない闘いを続ける。フクシマとつながって闘う」と力を込めた。
 《今後のNAZEN方針》をNAZEN全国呼びかけ人の鈴木達夫弁護士が提起した。「山本太郎さんの当選に見られるように人民の怒りは全国に充満している。全国にNAZENをさらに結成しよう。低線量被曝問題に取り組み、100万人決起で全原発廃炉・再稼働阻止を絶対に実現しよう」と訴え、「動労水戸の被曝労働拒否の闘いは決定的だ。この社会のすべて、原発も労働者が動かしている。反原発運動の中心に労働者、労働組合が座ることが全世界から原発を核をなくしていく鍵だ」と強調し、「今、ますます高まっている絶対反対の怒りとともに進めれば、成就できる」と結んだ。
 この方針提起を受け、NAZEN福岡、国労小倉闘争団の羽廣憲さん、学生自治会を再建した広島大学の学生が闘いの報告と決意を語った。
 すべての発言を受けてNAZENナガサキの橋里耕悟事務局長がまとめを行った。「保養運動の力となったのが、内部被曝を否定する山下らとの闘いです。広島市長は原爆と原発は違うと言いました。NAZENナガサキは原発と核兵器は一緒だ、ここに確信をもって運動を進めています。9月15日でまたすべての原発が止まります。団結を基礎にして全国で再稼働阻止の闘いを燃え上がらせましょう。動労千葉の9・25反動判決と闘い、11月労働者集会に大結集しましょう」
 最後に司会の女性が「きょうの集会を大きなステップに核と原発のない社会をめざしてこれからもともに頑張りましょう」と結んだ。
 被曝68周年8月9日、被爆地・ナガサキですべての原発いますぐなくそう!と呼びかける絶対反対のNAZEN運動が、保養という具体的運動と陣形をもって大きな軌跡を記した。(K)
 

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