韓国 不正・腐敗の政権打倒へ ペクナムギ氏解剖令状執行を阻止
民主労総のゼネストを先頭とした韓国労働者人民の闘いは、パククネ政権をますます追いつめている。
10月25日、警察権力は1千人を動員し、ペクナムギさんの遺体が安置されているソウル大病院の葬儀場を包囲した。ペクナムギさんの死が警察の弾圧によるものではないとデッチあげるための、解剖検査令状の執行期限がこの日で切れる。権力は23日にも葬儀場への侵入を試みて粉砕され、最後の勝負に出たのだ。
強制執行の知らせを聞いた民主労総組合員、学生、農民、市民が直ちに現場にかけつけた。警察署長が葬儀場の入り口に到着した時には、すでに人垣による厚い阻止線が張られていた。「私がペクナムギだ!」「パククネは退陣しろ!」の声が次々と上がった。カトリックの神父と修道女も遺体死守の戦列に加わった。遺族が遺体の引き渡しを断固として拒否し、緊張した対峙が続く中、午後6時、ついに警察は強制執行を断念して撤退した。大勝利だ!
民主労総、全国農民会総連盟、各種の市民団体で構成されるペクナムギ闘争本部は直ちに勝利の記者会見を開いた。「故人の死因を操作し、責任を回避しようとしたパククネ政権の破廉恥な試みを国民の皆さんが阻止しました。偽りが真実に勝てないように、不正な政権は国民に勝てませんでした」と宣言し、警察による令状再請求を断じて許さず、真相究明・責任者処罰まで闘い続けると宣言した。
窮地に立たされたパククネ政権にこの日、さらに全人民の怒りが爆発する事態が起きた。巨額の収賄事件で捜査の対象となっているチェスンシルというパククネ側近の一女性が、実はパククネと組んで密室で政権を動かしていた事実を、パククネ自身が認めたのだ。
チェスンシルの父親はパククネの父であるパクチョンヒの時代に、やはり軍事独裁政権の「影の実力者」となりパクチョンヒの独裁を裏で支えた人物だ。もはや隠しおおせなくなったこの恐るべき不正・腐敗に、「パククネに大統領の資格はない」「即刻退陣しろ」の声が全国・全社会から一斉に噴き上がっている。パククネは形だけの「謝罪」ですり抜けようと必死だが、逆に怒りの火に油を注いでいる。
民主労総が呼びかける11・12民衆総決起闘争がパククネ打倒の大闘争となるのは確実だ。
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