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イタリアで数十万の教育ゼネストが爆発

10月30日、イタリアで再びゼネストが打ち抜かれた。今回は数十万人が参加した教育ゼネストだ。これは前日の29日、議会で教育改悪案が可決されたことを受けたものだ。同教育改悪法は、国立大学の民営化や3年間で教職員13万人以上(教員が8万7000人、事務職員が4万4500人)の解雇、そして教育予算の7%削減などを狙うものだ。この非常事態にたいして圧倒的な教育労働者が総決起した。この結果、学校の90%以上が閉鎖になったという。


 ローマなど大都市で闘われたデモも圧巻で、教育労働者をはじめ学生・生徒、保護者、そして野党すべてが参加した。デモの活性化・戦闘化では学生の役割がとても大きかった。ローマでのデモには、多くの労働者・学生・人民がイタリア全土から貸し切りバスと特別列車を仕立てて乗り込んだ。このストとデモで多くの大都市では都市機能が完全に停止した。 上下両院において圧倒的多数を保有するベルルスコーニ右派政権ではあるが、労働者が職場生産点を拠点にストライキに決起したとき、まったくなすすべがないことが再びみたび明らかになった。法案は上下両院を通過したものの、むしろこれをきっかけに政権と資本主義体制そのものが完全に危機に陥り、イタリアのブルジョアジーは真っ青になっている。ローマではデモ隊に極右勢力が鉄パイプとチェーンで襲いかかったが、分厚い隊列に阻まれて何もすることができず、結局素手で応戦した労働者学生によって完全にたたき出されてしまった。1930年代におけるナチスとの街頭戦を想起させるような極右勢力・ファシスト勢力の白色テロルからの自衛武装の経験をも蓄えながら、イタリアの労働者階級はベルルスコーニ政権と資本家階級を根こそぎにする大決戦に登りつめている。(え)

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