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新疆のウルムチで暴動、軍と警察の弾圧で140人死亡

 7月5日午後、新疆のウルムチで、ウィグル人が万余のデモに決起し、弾圧に出動した軍や警察と衝突。6日の段階で、新華社の公式報道によっても140人の死亡、828人の負傷、数百人の逮捕というかつてない事態となった。このデモは、6月26日に広東省の玩具工場で起きたウィグル人労働者と漢人労働者の衝突事件(ウィグル人労働者2名が死亡、81人が負傷した)に関する、当局の対応への怒りを基にしたものといわれている。これに対する軍と警察の弾圧が火に油を注ぐことになって、暴動に転化したのである。

 中国政府は新華社の報道を通じて、この暴動は「世界ウィグル青年連盟」など海外の組織が扇動し、組織的撹乱者を潜入させて起こしたものだと声を荒げて非難している。だが、根底的な原因は、中国スターリン主義の反労働者的な民族分断政策、とりわけウィグル人に対する抑圧の強まりにあるのだ。
 6月26日の広東省の旭日玩具工場でのウィグル人労働者と漢人労働者の衝突の発端は、私憤を持った漢人の労働者がそれを晴らそうとして、ウィグル人労働者が工場内で漢人の女子工員を強姦したなどというデタラメを触れ回り、またネット上にそれを流したことだ。これに怒ったウィグル人労働者たちが弾劾しようとして、これを阻もうとした漢人労働者との間に衝突が起きたのである。この工場は、政府の失業対策の一環として、新疆地区の就職難の「解決」のためにウィグル人労働者600人を引き受けていた。だが中国政府によるウィグル人労働者と漢人労働者の分断支配、ウィグル人への民族抑圧の強化、漢民族内での少数民族蔑視の扇動が、漢人労働者の排外主義を呼び起こすことで、衝突が起きる事態となったのである。
 ウィグル人労働者と漢人労働者は、こうした中国スターリン主義による反人民的な民族間の分断政策を突破して、労働者として一つに団結し、労働者や農民に一切の犠牲を集中する中国政府当局に対する共同した闘いをなんとしても形成していく中でこそ、真の解放への道を切り開くことができる。敵は中国スターリン主義そのものだ。反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命の一環として、中国における第二革命への前進がますます求められている。(TN)

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