韓国 ハンサンギュン民主労総委員長に懲役5年の有罪判決 民主労総 7・20ゼネストへ進撃
7月4日午後3時、ソウル中央地方法院(地裁)は、ハンサンギュン民主労総委員長に懲役5年という有罪判決を下した。
昨年11・14民衆総決起闘争を「不法集会・デモ」と言いなす検察の主張を丸のみし、ハンサンギュン委員長が「暴力デモを扇動した」という理由で有罪・重刑の判決を下したのだ。他方、警察権力が振るった殺人的暴力は、ことごとく不問に付すという政治的報復弾圧であり、絶対に許すことはできない。
法廷内外に陣取って裁判を見守っていた数百人の組合員から一斉に弾劾の声が巻き起こった。
判決直後、ハンサンギュン委員長はこぶしを固く握りしめて、「労働者の抵抗への弾圧は独裁政権の時よりも厳しく巧妙です。このような弾圧に対抗して戦える態勢が必要です」「ゼネスト総力闘争に全力を尽くし、反撃を準備しよう!」と檄(げき)を飛ばした。
民主労総は直ちに「権力から自由でない公安判決を糾弾する! ハンサンギュン委員長とすべての拘束者を即刻釈放しろ!」と大書された横断幕を掲げて、怒りの記者会見を行った。
冒頭、司会者が「かつての朴正煕(パクチョンヒ)、全斗煥(チョンドファン)政権時代にもこのような弾圧は聞いたことがなく、青瓦台(大統領府)とパククネを守る政治判事による判決だ」と弾劾した。
「ハンサンギュンは無罪だ」のプラカードを手にしたチェジョンジン委員長職務代行は、こみ上げる憤怒に声を詰まらせた後、毅然(きぜん)とハンサンギュン委員長に対する重刑を弾劾し、昨年の11月民衆総決起の正当性を訴えた。そして「民主労総は、どんな弾圧があろうとも7月20日第1次ゼネスト、9月第2次ゼネストを闘い、11月の20万民衆総決起に向かって進撃する」と決然と宣言した。
ハンサンギュン委員長に対する重刑判決は、政治的・体制的危機に追い詰められたパククネ政権が、この間なりふり構わず強行している労働法制の全面改悪と労働組合つぶしの攻撃と一体のものであり、民主労総と全労働者民衆の生きる権利をすべて奪う攻撃そのものだ。
怒りのシュプレヒコールが響きわたった。
「ハンサンギュンは無罪だ! ハンサンギュンを釈放し、パククネを拘束しろ!」「ゼネスト・民衆総決起は無罪だ! すべての拘束者を釈放しろ!」「ゼネスト、20万民衆総決起でパククネ政権を終わらせよう!」
◆動労千葉が声明
この反動判決に対し、動労千葉は即日、以下の声明(抜粋)を発し、民主労総に届けた。
「私たちは満腔(まんこう)の怒りを抑えることができません。2015年4月から11月までの民主労総のゼネストを含む闘争は、労働者としての基本権を行使したものであって、『暴力行為』では絶対にありません。これに対するハンサンギュン委員長への重刑攻撃は露骨な労働弾圧にほかなりません。私たちはハンサンギュン委員長を奪還するまで民主労総組合員とともに闘います」
ハンサンギュン委員長は獄中から「私を拘束し、民主労総に史上類例のない弾圧をしたとしても労働改悪は絶対に成功しない。ゼネスト闘争勝利で2千万労働者の生存権を守ろう!」とゆるぎなく呼びかけている。
民主労総と連帯し、日本でゼネストを闘おう!
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