中国で民間業者と結託した学校を1000人を超える高校生が徹底弾劾!
9月14日、河南省商丘市柘城県にある第二高級中学校(日本の高等学校にあたる)で、学校の管理制度と校内食堂や(校内にある)スーパーマーケットの値段の高さに抗議して、高校生が抗議行動に決起した。1000人を超える高校生が、学校の東門から食堂、スーパーマーケット、教室、西門、そして宿舎へと行進し、次々と破壊し抗議の意を示した。この過程で一人の学校主任が学生によって徹底的に殴打された。警察が導入されたが、学生たちに取り囲まれて、警官は車から降りることさえできなかった。追いつめられた学校側はただちに譲歩においこまれた。
この高校の食堂やスーパーは、民間業者が導入されて経営している。しかもこの学校は校外への外出が禁止されており、学生たちは学内にある学生寮と学校を行き来する生活をしている(中国の学校は基本的に全寮制)。この結果、外に買い物や食事に出られないため、必然的に学生は、校内の食堂やスーパーで食事をしたり買い物をすることとなる。導入された民間業者が、外部の一般の店よりも高い値段で販売していても、学生はこれを買わざるを得ない。しかも食堂の食事は最悪で、徹底的に原価が切り下げられている。また、学生の需要を到底十分満たす量もない。こうして民間業者はぼろもうけをし、それと結託した学校もその利益にあずかる構図ができてきたのである。これに対する学生の怒りが爆発したのだ。学校側は外出を禁止している理由として、「学生が喧嘩をしないように、ネットカフェに行かないように、恋愛をしないように」としているが、これこそ人権侵害そのものであり、若い青年・学生にとっては抑圧以外の何物でもない。
学校の外出禁止規制と民間業者の導入で、徹底的に学生を収奪する構図は、実態的にも文字通りの「監獄学校」であり、民営化の進む日本の学校・大学の姿と本質的に重なる問題である。また中国スターリン主義の青年支配、学生支配のあり方そのものである。この高校生の決起は、こうした中国スターリン主義支配への闘いであると同時に、学校の民営化への抗議であり、したがって全世界の学生と青年労働者に対して、新自由主義との決起を訴える檄でもある。
青年労働者、学生の決起こそが、この社会を変える。新自由主義を打ち破る核心的な力である。全世界で始まっている、学生・青年労働者の決起と連帯して、荒々しい日本の学生・青年労働者の闘いを一層爆発させ、国際連帯をかちとっていこう。(K)
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