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中国のバブル経済崩壊の中、元旦に河南省安陽市で3万人が暴動

s20120103a.jpg 2012年1月1日元旦の日に、中国河南省安陽市で3万人の暴動が発生した。安陽市の駅前に集まった労働者・住民たちは、中国の国歌である「義勇軍行進曲」を歌いながら人民公園までデモに出た。武装警官がこれを阻止しようとしたが、群集は「私たちを打つなら打て!」と叫び、徹底的に抗議した。
 事件の根底にあるのは中国におけるバブル経済の崩壊であり、行政権力と資本の癒着が生み出した労働者・住民からの詐欺まがいの資金集め。安陽市政府は企業と癒着し、「この投資は安全だから」と住民に宣伝して、詐欺まがいの手法で住民から企業に投資をさせていた。ところが今、中国のバブル経済が崩壊に向かう中で、多くの企業が資金繰りに苦しくなり倒産の危機を迎え、この市民の投資が紙くずになろうとしている。 

 この投資に関わっている安陽市内の企業は40社以上にのぼり、返済が不能な債務の額は200億元(2600億円)から400億元(5200億円)に上るといわれている。そして安陽市の家庭の少なくとも5分の1が、政府の宣伝を信じて投資をしたというのである。
 12月24日には、1・5億元(約20億円)の債務を抱えた社長が自殺している。年末を迎え、資金繰りをできず年を越せない倒産企業の実態が次々と明らかとなった。1月1日という日に暴動が起きたのは理由がある。
 すでに事態は鎮静化に向かっていると安陽市は発表しているが、この事件は中国経済が急激に崩壊に向かっていることを示している。そして中国のバブル経済が、スターリン主義官僚と資本家の腐敗した関係のもとで、詐欺まがいの大衆収奪さえ行って成立していたことが明らかになり、それに対する怒りが今や、労働者や農民、住民たちの壮大な決起を生み出しているのである。それは必ずや日本をはじめ世界の労働者階級の闘いと結びつき、壮大な世界革命への道を切り開いていくに違いない。
 こうした中国の大激動情勢と一体で、2012年を日本の労働者階級の歴史的な大決戦の年としよう!(G) 

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