「福島の女たち」が首相官邸前でダイインと座り込み行動
6月7日、首相官邸前で「原発いらない福島の女たち」の呼びかけたダイインと座り込み行動が行われた。「大飯原発再稼働を絶対に許さない」という思いを官邸に突きつけた直接行動だ。
正午に経産省前テントに集合。呼びかけ人の森園かずえさんが「未曽有の原発事故を招いた責任を東京電力とともに負うべき国に、原発の再稼働を認可する資格はありません。放射能汚染地域の住民、特に子どもたちの命と健康を守ろうとしない国に、原発の安全性を保証する資格はありません。大飯原発再稼働に突っ走る野田政権を絶対許しません」と訴えた。
その後、首相官邸前に移動。福島から上京した女性13人を始め約20人の代表団が官邸に入り、野田首相への要望書を提出した。官邸の向かい側の歩道では椎名千恵子さんの進行で、歌や発言で「再稼働を絶対許さない」と訴え続けた。
歌手の加藤登紀子さんも参加し、福島市在住の詩人・和合亮一さんの詩による「貝殻のうた」とジョン・レノンの「イマジン」を熱唱。そこへ官邸から戻った福島の女たちが、順番に熱い思いを語った。
続いてダイインだ。黒田節子さんの「最も平和的な行動で再稼働をストップするため、ダイインを行います」という呼びかけを合図に、10分間、女性たちが死んだまねをして歩道に倒れ伏した。
さらに会津磐梯山古式踊り「かんしょ踊り」。死と生をともに表現して「命を守るために行動し続ける」と発信した。
最後に呼びかけ人が発言した。佐藤幸子さんは「福島の女たちはこの1年数カ月、朝起きるたびに『夢であって欲しい』と自分の体にむちを打つようなつもりで生きてきました。私の子どもにも本当に苦しくつらい思いをさせた。こんな思いを日本中、世界中の子どもに二度とさせたくない」と述べた。黒田節子さんは「福島では毎日、子どもが生まれ、小さい子どもが生活している。だから私たちはあきらめるわけにいかない。再稼働を止めるまで、世界中の原発を止めるまで、しなやかに軽やかにアクションを続けます」と訴えた。
福島の怒りとつながって再稼働阻止へ闘おう!(S)
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