野田の福島訪問に弾劾行動 「再稼働反対」のコール響き渡る
大飯原発再稼働強行に対する怒り、さらには前夜の首相官邸前15万結集の興奮冷めやらぬ中での7月7日野田首相の福島訪問。「本気で再稼働を止めたい」「直接野田に福島の怒りの声をぶつけたい」「首相官邸前の思いと一つになりたい」―事前に何の告知もなかったにもかかわらず30人もの人々が小雨降りしきる中、福島県庁前緊急行動に立ちあがった。
この行動には佐藤幸子さん、武藤類子さんを先頭とする福島の女たち、そして何人もの福島大生が県庁前に結集。心ひとつに再稼働反対の声を上げた。
野田首相の福島県庁到着に先駆け、午前中から行動は始まった。午後3時過ぎ、「再稼働反対」のコールが響き渡る中、機動隊が阻止線を張りはじめ、事態は一挙に緊迫する。黒塗りの車に乗った野田が県庁内に入った瞬間、集まった人々の怒りは最高潮に達した。心ひとつに「再稼働反対」のコールが繰り返される。そして野田弾劾の怒りのアピールが始まった。
「福島の高校生です。なぜ高校生がここまで深刻な問題を考えなければならないのか」「大阪から転勤で福島にきた。慣れるのに時間がかかったが、今は第二の故郷だと思っている。福島が汚染され、大飯がもし事故を起こし、大阪まで汚染されたらいったいどうすればいいのか」「原発事故は、野田首相、あなたたちが起こした人災だ。野田首相たちは原発の再稼働を絶対にあきらめないかもしれない。私たちは日本と世界から原発をなくすことをあきらめない」(福島合同労組委員長・市川潤子さん)「福島に住む子どもの母として一言言いたい。野田首相は、自分の子どもたちを福島に連れて来い。20㍉シーベルト基準を撤回しろ。この夏からは、子どもたちのプールも始まってしまう。子どもたちを疎開させてほしい」―繰り返されるコールと怒りの訴えは、県庁内の野田首相、佐藤県知事を完全に包囲した。
この行動には多くの取材陣も駆けつけた。たとえ少数であっても、フクシマの怒りは、世界を揺るがす力をもっている。
7・16集会のもつ位置はいよいよ高まってきている。首相官邸前をはじめとする街頭での高揚をどこまでも発展させよう。労働組合・学生自治会の力で空前の結集を実現しよう。何よりもフクシマの怒りを守り抜き、連帯し、発展させよう。アジサイ革命は、いよいよこれから本格的に開花しようとしている! (S)
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