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「原発なくせ!」と浅草で420人が集会とデモ

s20110430a-1.jpg 福島第一原発事故発生から50日目の4月29日、「とめよう戦争への道! 百万人署名運動」が主催する「原発なくせ! 被災地支援! 4・29安保・沖縄・憲法集会」が、東京・浅草の台東区民会館ホールで午後1時から開催された。集会には、東日本大震災の被災地、福島・宮城からの参加者を始め、労働者・学生・市民・闘う人士など420人が参加。集会後、浅草を一周するデモも行われた。
 集会に先立ち12時45分からミニコンサートが行われ反原発ソングなどを熱唱。会場から盛んな拍手が送られた。 

s20110430a-2.jpg 集会は、百万人署名運動事務局長の西川重則さんの主催者あいさつから始まった。西川さんは「われわれの立場は原発をなくすこと。この集会は世界につながる大きな集会」と、集会の意義を訴えた。続いて沖縄から駆けつけた、百万人署名運動沖縄の会・共同代表であり元沖縄県高教組副委員長の崎浜秀俊さんが沖縄からの報告を行った。崎浜さんは「昨日4月28日は沖縄にとって屈辱の日、沖縄が基地の島になった」と指摘。「沖縄の基地をなくそう」と訴えた。
 「日米同盟・大震災の戦時体制」と題して九州大学名誉教授の斎藤文男さんが記念講演を行った。斎藤さんは「今、私たちは戦時下にある。日米同盟という戦時下です」と言い切り、「トモダチ作戦」が1997年に改定された新ガイドラインに基づく実戦であると喝破し、実態を暴いた。最後に斎藤さんは「『護憲』では平和は守れない。一切の戦争協力拒否によって深化している日米同盟を機能不全に追い込む」と訴え、講演を締めくくった。斎藤さんの熱い訴えに会場から大きな拍手が鳴り響いた。
 続いて被災地から闘いの報告が行われた。宮城からは「絶望の組織化に対して、希望と展望を示すs20110430a-3.jpgために労働組合をつくり、よみがえらせるために闘っている」「5・1には仙台で闘うメーデーをかちとる」と宣言した。福島からは、「政府・東電に、大震災と原発事故の責任を徹底的にとらせる」「6月19日に福島市で反原発の集会をやる」と全国からの結集を訴えた。
 8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局の仲間が、ヒロシマ・フクシマから呼びかける一千万署名運動のアピールを行った。益永スミ子さんからのカンパの訴えののち、百万人署名運動本部事務局から「今日を新たな出発点にして、戦争をなくす、原発をなくす国民的な運動を全力で担う」と訴えがあった。
 続いてトークが行われ、会場から多くの発言や提起が行われた。最後に討論のまとめを弁護士の高山俊吉さんが行った。高山さんは「天皇、裁判員裁判、原発事故は全部つながっている」と弾劾、5月20日の裁判員制度廃止集会への賛同と大結集を訴えた。
 集会終了後、休日でにぎわう浅草を一周するデモが行われた。「すべての原発を止めろ!」「国と東s20110430a-4.jpg電は一切の責任をとれ!」と訴えるデモに、どこでもたくさんの通行人・観光客から応援の声が寄せられ、拍手がわき起こった。おばあちゃん・お母さん・お孫さんの三世代の家族など多くの人が飛び入りでデモに参加。中年の女性は「こういうデモをやんなきゃ駄目。涙が出るよね」とデモ参加者と握手。浅草最大の繁華街・雷門前では通行人・観光客などが鈴なりになって「来た、来た」とデモを待ち受ける。若者グループ、家族連れなどが「かなり多いね」「まだ続くよ」とデモ隊に注目。若い女性のグループも一斉に手を振って声援を送った。
 福島第一原発事故のすさまじい現実は、原発と人類が共存できないこと示している。全国で原発廃止の大運動を巻き起こし、労働運動の力で原発を廃絶しよう。(H) 

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