NAZEN八尾 関西各地に運動体を 福島現地報告会が大成功
12月19日、NAZEN八尾の主催する福島現地報告会が、大阪市「市民交流センターひがしよどがわ」で行われました。
冒頭にNAZEN関西事務局から闘いを拡大するカギとして、①原発再稼働阻止の闘いを京都・舞鶴と愛媛を拠点に全国の自治体労働者の総決起をつくり出す、②ふくしま共同診療所と連帯する医療労働者・医師・医学生の決起を、八尾北医療センター労働組合を拠点につくり出していく、という2点が提起されました。
さらに、「NAZENという、労働組合が中心となった私たちの運動体には、すべての怒りを束ねる力がある。この力を生かしてNAZENを関西各地につくりだそう」とNAZEN関西の展望が出されました。
続いて10月17、18日の福島いわきツアー報告が婦人民主クラブ全国協議会からありました。避難が解除された住民の1割が帰還しているという楢葉町、認定こども園の0・3マイクロシーベルトを超える高線量の実態など福島現地の生々しい報告に、腹の底からの怒りがこみ上げてきました。
さらに高浜原発再稼働阻止に向けた報告を舞鶴の自治体労働者が行いました。12月に入って再稼働の動きが一気に進んできています。3日、高浜町長が再稼働への同意を表明。16日には、高浜原発の半径30㌔圏内に入る福井、京都、滋賀の3府県と内閣府原子力防災会議が避難計画を了承し、17日には福井県議会が再稼働を可決するなど、矢つぎ早に攻撃がかけられています。24日の異議審での運転禁止仮処分決定をくつがえすことを狙う動きです。「全体重をかけて原子力ムラが動いてきた。現場の労働者と住民が団結して再稼働を阻止する」との固い決意表明がなされました。
報告の最後に、八尾北医療センター労働組合から、岡山大学大学院・津田敏秀教授の発表が紹介されました。福島県内の甲状腺がんの発生率が国内発生率と比較して20〜50倍に達している、今後も大きな多発は避けられないという事実が暴露されました。
「福島の人びとの怒りの深さ、不安、責任を取らない国や電力資本への根本的な不信と怒りが渦まいている」「ふくしま共同診療所と動労水戸の闘いは、原発労働者や住民の怒りを解き放ち、束ねていく闘い」であり、「八尾北労組は、八尾北医療センターで甲状腺エコー検査を開始することを決定した」とNAZEN八尾の中軸を担う労組として、さらに団結を拡大する決意が述べられました。
三つの報告を受け、討論が活発に行われました。「どうすれば原発をなくせるのか」「被曝労働拒否の闘いとは」をめぐって真剣に意見が交わされました。討論を通して、労働組合を軸にしてストライキで闘うことこそが原発再稼働を止める大きな力になると確信が深まっていきました。
2・28高浜原発再稼働阻止!舞鶴集会へ、緊急行動も含めて全力で立ち上がることを誓い、団結ガンバローで集会を終えました。(NAZEN八尾・青木麻季)
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