西郡国賠 〝追い出しは無効だ〟 国の居直りを徹底弾劾
12月18日、西郡住宅追い出しを弾劾する第3回国賠裁判を大阪地裁第16民事部(森木田邦裕裁判長)で闘った。
前回、国に対して「一審判決で前代未聞の住宅追い出しの仮執行宣言を付けた理由を明らかにせよ」と89歳の島瀬とよ子さんを先頭に追及した。
国は、今回出してきた準備書面で、なんと「判決の末尾に適用条文を記せば理由を述べたことになる」「 それ以上に判決理由を明らかにしろと言うこと自体が間違いだ」「判決に是正されるべき間違いが存在し、違法な行為があったとしても国に損害賠償の責任はない」と傲慢(ごうまん)に述べた。理由を明らかにすることによって裁判所に「悪意があった」ことが暴かれることを恐れ、開き直ったのだ。ふざけるな!
直ちに弁護人が抗議に立つ。「国の主張はあまりにもずさんだ。原告らをなめきっている」「生活を根底から覆す住居の明け渡し事案において、しかも大阪高裁で取り消されている仮執行宣言を付す必要性をどのように判断したのかの問いに対して、司法修習生の研修教材を引用して、適用条文を示すことで十分だと釈明する国の態度は、間違っている」と厳しく批判した。原告の佃照夫さんも「国は理由をまったく答えていない」と怒りを込めて弾劾し「裁判長は国に答えるように指示すべきだ」と迫った。仮執行宣言の理由も明らかにせず住民を追い出した国の横暴を許すな。追い出しは無効だ!
いま西郡では、八尾市800事業民営化・総非正規職化攻撃と一体の、新たな西郡更地化・住宅追い出し攻撃がかけられている。とりわけ、元供託者に対して、「滞納家賃」という八尾市が勝手につくり出した架空請求の新たな取り立て・住宅追い出し攻撃が強められている。これに対して住民が怒りと不安を訴えてきている。
国賠闘争は、国や八尾市のウソとだましの不当な追い出し攻撃を暴き、住民の怒りを結集し、更地化攻撃を団結の力で打ち砕く最先頭の闘いだ。新たな住宅闘争に立ち上がろう。(全国水平同盟西郡支部・植村清)
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