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鈴木たつおさんの主張知らせよう! 首都で街頭宣伝始まる

20140120a-1.JPG 東京都知事選への立候補を決断した鈴木たつおさんの街頭での訴えが、1月17日から始まった。鈴木さんを支持し、ともに闘う労働者や学生がこの街頭宣伝に参加した。17日は新宿、18日は秋葉原、19日は新宿と中野駅頭で、鈴木さんの主張を首都の労働者人民に訴えた。
 鈴木さんは、オリンピックの中止を呼びかけるとともに、改憲・戦争・原発推進に突き進む安倍政権と、それを支えようと自民党と一緒になって舛添支持を決めた連合東京を「こんなものは労働組合ではない!」と熱を込めて弾劾した。また小泉-細川ラインの掲げる「脱原発」はインチキであり、小泉こそ労働者が生きられない社会をつくりだした元凶だと暴いた。そして「本物の労働組合を今こそよみがえらせよう。それが今の悪政をぶっとめる最大の力だ」と訴えた。以下、19日の鈴木さんの訴え(要約)を紹介します(N)

20140120a-2.JPG 弁護士の鈴木たつおです
 私は、今の安倍首相がやっていること、本当に危険なことだと思います。国際的な批判を覚悟の上で靖国に参拝し、戦後ずっと禁止されてきた集団的自衛権、アメリカと一緒に戦争をすることを認める決定をこの国会でやろうとしています。あまりにも安倍首相の戦争へのむき出しの意図、むき出しの野望、これがぎらつく昨今です。誰が戦争を望んでいますか? 誰が他国の人びとと殺し殺される戦場にいきたいですか? 世の中の1%の金持ちのために99%が殺し殺される関係などあってはならない。私は1千万の都民の怒りで、この戦争と憲法改悪の道を絶対に阻まなければならないと思います。安倍政権をぶっ飛ばさなきゃならないと思います。
 2番目は、青年の労働の問題です。今、脱原発で細川さんを担ぎ出そうとしているあの小泉さん、小泉さんのあの郵政民営化で何が起こったんですか。郵便の現場はめちゃめちゃです。配達をする方々の十何万人が非正規労働者なんです。自民党をぶっ壊すと言って拍手喝采を浴びながら、しかし作ったのは格差社会、すさまじい労働現場の事態だった。今、若い人たちの職場が地獄です。低賃金で長時間働かなければならない。青年の過労死がどんどん増えています。労働者派遣法などというものがあるから、こういうことが許されるんです。勤務先でみなさん、何か問題があったとき、その勤め先の経営者に文句が言えますか? 言えない仕組みになっているんですね。そして少しでも文句を言うと即座に「もう明日から来なくていいよ」と雇い止めにされる。こんなことがあっていいんですか。
20140120a-3.JPG 労働者が働くには8時間労働制というのが、150年前、全世界の労働者の闘いでかちとられた権利です。労働者にとって人間的な生活を保障するものとしてかちとられ、また日本でも労働基準法ははっきりそれを定めているんです。ところが、今みなさんの職場でこの8時間労働制がある職場はまったくないと言っていいでしょう。食べるためには、過労死を覚悟でなければ働かなければならない。そうしなければ資本家にとって金儲けができない。こんな時代は本当に一刻も許せません。
 今、労働者派遣法がこの国会でまた改悪されようとしています。正規の労働者もどんどん非正規に入れ替えることができる、そういう改悪です。私は派遣法の改悪に反対するだけでなく、派遣法そのものを廃止しなければならないと思います。これは確かに国会の問題です。しかし1千万都民が本当に声を上げれば、特に労働者が声を上げれば、こんな派遣法は直ちに廃止することができるんです。
 3番目。原発問題です。脱原発もいろいろあります。今、小泉元首相が細川さんを担ぎ出していま20140120a-4.JPGすが、たとえば東京電力は今年の7月柏崎刈羽原発の再稼働を申請しました、これを細川さんはストップさせるんですか。そんなことをいえるはずがない。なぜなら細川さんや小泉さんの最も強い支持母体である日本経団連、日本の資本家団体が一刻も早い原発の再稼働、そして輸出をと強力に申し入れているじゃないですか。これを脱原発というスローガンのなかにいかにだまして織り込むかということ。これで今、安倍政権が原発問題で危機に陥っているのを救おうとしているんです。私たちは絶対にそんなものにだまされません。
 さらに4番目。私は2020年の東京オリンピックは返上すべきと考えています。このオリンピックは、福島を切り捨てるため、あの原発事故がなかったことにするために、とんでもない国際的な大ウソをついて呼び込んできたものじゃないですか。福島の放射能汚染水は完全にブロックされている、コントロールされている、健康被害はもう起きないという。みなさん言うまでもなくこれは真っ赤なウソですね。たとえば子どもの甲状腺がんが疑いも含めて今59人になっています。とてつもない確率です。チェルノブイリに比べてももっとひどい状況です。毎日何十万ベクレル、何億ベクレル、気の遠くなるような高濃度の汚染水が海に、大気に、土地に流れ出しています。何がコントロールされているんですか。何がブロックされているんですか。
 さらに今建築資材が値上がりし始めています。物価がつられてあがろうとしています。人々の生活がますます暮らしづらくなるのは必至です。誰がオリンピックで儲かるんでしょうか。1%の金持ち、1%のゼネコンだけじゃないですか。さらに東京都民の税金からあの新競技場を造るためだけでも、最低でも500億円を注ぎ込もうとしているんです。本当にいい加減にこんな悪政は断ち切らなければならないと思います。
 そのためには、もうひとつ私はみなさんに訴えたい。労働組合を再建しましょう。今、労働組合というと、あんなものを信用できるかという声が圧倒的です。しかしそれは、労働組合の幹部、いわゆる労働貴族と言われる連中が、裏で使用者や資本家とこっそり手を結んでいるからです。しかし本来、労働組合とはそういうものではありません。今から約200年前、イギリスの労働者やアメリカの労働者が絞首刑に遭いながら、自分たちの手で自分たちの身を守るために自主的に結成したのが労働組合なんです。労働者は資本家に対して、自分たちが団結する以外に武器を、力を持っていません。その団結が労働組合なんです。本来の労働組合の姿を私たちは再建しましょう。再生しましょう。これが原発問題でも、労働問題でも、安倍政権の戦争への道をぶっとばすためにも、もっとも有力な手段、最短距離だと思います。
 労働者の権利がこれだけ踏みにじられ、世の中が本当に絶望的な状態になっている。しかし私たちの誇りにかけて、こんな悪政の世の中を黙っていつまでも許すことはできない。本当に私たち一人ひとりの勇気、団結、労働組合、働くものの力、誇り、そこで私たちの本当に未来を切り開こうではありませんか。東京の有権者1080万が立ち上がれば、日本を変えることはできます。そのために私は決断をしました。
写真①②、演説する鈴木たつおさん
写真③④、演説を終えた鈴木さんに駆け寄る聴衆

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