福島 秘密保護法公聴会を150人が弾劾 7陳述人全員が反対意見
11月25日、福島市で開かれた特定秘密保護法案の公聴会に対し、労働者人民の怒りがたたきつけられた。
安倍政権は、秘密保護法の強行成立を狙い、全国で唯一の地方公聴会の会場を福島市に急きょ設定した。突然の日程発表からわずか4日後だ。安倍の原発推進政策と秘密保護法・戦争国家化攻撃に対する怒りが、福島はもとより全国でわき上がる中で、福島をだまらせ組み敷くことで法案成立へ強行突破を図る階級意思むき出しの攻撃だ。
公聴会会場である福島駅前のホテル辰巳屋の周りの歩道には、平日の昼間にもかかわらず、県内外から駆けつけた150人近い人垣ができ、メッセージボードや横断幕を掲げ、コールを叫び、打楽器を打ち鳴らして公聴会のペテンと秘密保護法を弾劾しぬいた。
公聴会では県内の首長、大学教授、弁護士ら7人が意見陳述を行ったが、福島第一原発事故とその後の政府の情報隠しの問題などとからめて、全員が秘密保護法案への危機感を表し、反対意見を述べた。
だが賛成の与党議員らは「(秘密は)国民の命と安全を守るためのもの」と繰り返し、公聴会終了後に委員会筆頭理事の中谷元・元防衛庁長官は、「(法案は)理解を得られたのではないか」とぬけぬけと言い放った。
50席用意された傍聴席は、空席だらけだった。「委員らに割り当てられた傍聴券がないと会場に入れない」と不当に入場制限が行われたのだ。一体これが「公聴会」と呼べるものか!
その後の地元紙への投稿欄も「今まで十分に隠されているのに、この上何を隠そうとするのか」「燃え上がる原発反対の声は汚染水を止められないように、収拾がつかなくなるだろう」といった声であふれている。
安倍政権は、福島の声を圧殺しようとして、逆に怒りの炎を一層燃え上がらせた。安倍を打倒し原発を廃絶するまで消えることのない怒りだ。2・23いわき現地闘争―3・11反原発福島行動(郡山)に立とう!(Y)
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