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三里塚一斉行動、芝山町全域で第3滑走路阻止訴える

20160211b-1.JPG 三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は2月7日、第34回目の空港周辺地域一斉行動を行った。この日の闘いは、第3滑走路建設阻止の宣伝を軸に、芝山町を重点対象として行われた。2月14日に、町議会議員選挙の投票が行われる。その1週間前に行動日を設定し、第3滑走路建設を選挙の焦点にさせようという狙いだ。
 朝8時30分、いつもと同じく成田市天神峰の市東孝雄さんの離れに、通常より多い約30人の同盟・支援が集合した。事務局員の萩原富夫さんが行動の趣旨を提起した。「芝山選挙が近いということで、いつものサイクルより1週間前倒しして取り組む。1月28日の市東さん署名最高裁提出行動は大成功だった。3・27全国集会も近いのであわせてがんばろう」

20160211b-2.JPG 市東さんが続いて、地域の情勢について解説した。「この一斉行動は地域住民に確実に影響を与えている。『同盟ニュース』は読まれている。その結果、第3滑走路計画はそう簡単にできる情勢ではないところに追い込んでいる。第3滑走路計画は阻止できる。一軒一軒会話を心がけ、計画のひどさを説明してほしい」と訴えた。
 芝山町を中心に割り当てられた担当表に従って、それぞれが自分の地域に出発して行った。
 事務局員の伊藤信晴さんは芝山西部、南部を回り地域住民と話し込んだ。「第3滑走路で予定地の菱田部落が廃村化すれば、他の地域の農家が負担している成田用水の分担金が増える。これは農業切り捨てそのものだ。今の相川(勝重)町政は、農業のことをまったく考えていない」と怒る町民と会話をした。また、4000㍍A滑走路と2500㍍B’滑走路にはさまれた「谷間地域」の住民が「これ以上うるさくなることは認められない」と憤まんをぶつけた。
 婦人行動隊の宮本麻子さんは、芝山東部を回り「以前回った時と比べて部落が荒れているので心が痛んだ」と空港による地域破壊への怒りを語った。ある家で「空港反対派(石毛博道らのこと)がなぜ第3滑走路推進に回っているのか」と抗議された。宮本さんは「反対同盟は50年間闘い続けています。石毛さんらは闘いを裏切った人たちです」説明して理解してもらった。
 事務局員の太郎良陽一さんは、南部の「谷間地域」を回って市東さん署名3筆を集めた。
 反対同盟、支援は丸一日奮闘し午後4時30分、市東さん宅離れに再集合した。それぞれが成果を報告し合った。この日『反対同盟ニュース』を届けた家の数は実に1300軒。芝山町全体の約7割だ。参加者一同が一斉行動の規模の大きさをあらためて確認した。獲得した署名は12筆、賛同署名が3筆。
 また今回、第3滑走路の予定地を示すカラーコピー地図をそれぞれが持参したこともあって、「説明がしやすかった」との報告があった。いくつかの部落で第3滑走路にむけた町の説明が予定されていることが報告された。『反対同盟ニュース』第29号は、成田市久住地区でB滑走路の延長に怒る住民の動きが始まったニュースを掲載した。
 第3滑走路計画を阻止する闘いの地熱はいよいよ高まっている。大きな成果を共有し、次回行動日を3月13日と確認して行動を終了した。(O)

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