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広島ビジョン賛美するな 8・6大行動に向け集会・デモ

実行委員会を開き、デモへ

沿道からの声援を浴びながら、「広島ビジョン」を許さない気迫のこもったデモに立つ(7月1日 広島市)

被爆78周年8・6ヒロシマ大行動に向けて7月1日、広島市の幟会館で第2回実行委員会を開催し、広島大学の学生を先頭に広島サミット粉砕闘争を闘った40人の仲間が結集した。

冒頭、サミット弾圧で不当逮捕された全学連の太田蒼真副委員長から「国家権力・警視庁や広島県警は日に日に消耗していき、自分たちは激励と救援により元気になっていった。2万4千人の警官の暴力でも広島の反戦反核の思いは抑えることはできなかった。私たちの大勝利だ!」と弾圧をはね返した高揚感が語られた。「闘えば勝てる」という核心をつかみ仲間たちが職場・学園、地域で立ち上がっていると報告した。

続いて、宮原亮事務局長が「広島ビジョン」を批判しつくす学習会を行った。G7諸国が自らの核を擁護し正当化しながら、中国・ロシアをはじめとした「敵対国」の核だけをやり玉にあげるという許しがたい内容を被爆地・広島で全面的に宣言したことに、参加者は怒りを新たにした。特に「核兵器が防衛の役割を果たしている」という論理は絶対に認められるものではない。この「広島ビジョン」を8月6日の記念式典で岸田首相や松井市長、湯崎県知事らが賛美することなど絶対に許してはならないと全体で確認した。

また、サミット粉砕闘争を職場で闘い抜いた広島市の労働者からも報告と決意表明がなされた。さらに職場や地域で8・6賛同署名や広島ビジョン反対の署名を訴えた経験や教訓も出された。
改憲・戦争阻止!大行進事務局の仲間は「東京の6・11新宿デモも広島と同じ状況だ。サミット粉砕闘争から情勢は一変して、全国の労働者民衆の決起が始まっている。8月6日朝、原爆ドーム前に全国から1000人の結集を実現しようと確認した。広島ビジョン反対署名を武器に労組・平和団体に分け入って、闘う新たな潮流をつくろう」と方針を提起した。

一同は実行委員会での決意をただちに実践に移し、デモ行進へ。本通アーケード内では多くの人から声援が送られ、沿道ビラも従前以上に配布できた。注目は圧倒的だ。サミット粉砕闘争で解き放った広島市民の反戦反核の地熱は高いことを改めて実感した。

「岸田呼ぶな」と怒りの申し入れ

被爆者の核廃絶の願いと闘いを体現し、広島市に怒りの申し入れ(7月4日 広島市)

そして7月4日、広島市に①被爆者の核廃絶の願いと闘いを踏みにじる「広島ビジョン」を賛美しないこと、②警察権力による暴力事件に加担しないこと、③岸田首相を8・6の式典に招待しないこと、④平和公園と真珠湾公園の姉妹公園協定に反対—―の4点を申し入れ、今年の8・6ヒロシマは「広島ビジョン」賛美を許さず、核廃絶に向けて闘う日だと宣言した。

いよいよ被爆78周年の8・6広島へ本番の闘いが始まった。広島の闘う仲間は決意も新たに本年の8・6広島―8・9長崎闘争の大成功をかちとるために立ち上がっていく。
(8・6ヒロシマ大行動実行委員会・奥村毅)

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