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「反原発・反失業メーデー」520人が芝公園から原発犯罪人の巣窟へデモ

s20110501a-1.jpg 連合や全労連が東日本大震災情勢下の「挙国一致」攻撃に屈服し、闘うメーデーを相次いで放棄する中で、5月1日、東京・芝公園において全国労組交流センターが呼びかけた「反原発・反失業メーデー」が520人の参加で行われ、東京電力本社をはじめ中部電力本社、原子力安全・保安院、文部科学省、経済産業省、東京地裁・高裁など、原発犯罪人の巣窟を包囲・弾劾する戦闘的なデモが闘いとられた。集会ではさらに、全国労組交流センター事務局が「震災解雇労働相談センター」設立のアピールを行い、「さんざんこき使ってクビはないだろう! この怒りを集め、ともに闘おう。全産業の労働者がストをやれば社会は変わる」と訴えた。 

s20110501a-2.jpg 冒頭、メーデー実行委員会を代表して発言した国労の労働者は「今こそ階級的労働運動が無限の力を発揮する時だ」と訴えた。さらに神奈川交流センターの仲間が「生き抜くために闘おうという動労千葉の激励に勇気づけられた。本日、仙台でもメーデー闘争を闘っている」との被災地からのメッセージを紹介した。統一地方選挙を闘った前杉並区議の北島邦彦さんは「反原発1千万署名運動は、たんに原発をなくそう運動ではなく資本主義社会を根本から変える呼びかけだ。続々と参加してくる青年労働者との交流の中に勝利を確信する」と強調した。法政大学の学生は「原発事故で大学の腐敗が暴露された。私たちは徹底的にキャンパスを組織する」と決意表明した。
 動労千葉の田中康宏委員長が「震災と原発事故で新自由主義というこの社会の仕組みが全部暴露された。これと闘えなかった労働運動の現実を根本的にのりこえるのが国鉄闘争全国運動だ」と訴え、6・5全国集会への結集を強く訴えた。
 アメリカのTWSC(運輸労働者連帯委員会)のメーデー・アピール、韓国民主労総ソウル本部からのs20110501a-3.jpg連帯メッセージに続いて、全逓の青年労働者が基調報告を行った。「労働組合のあり方こそが問われている。原発の起こりは日本の核武装政策だ。それを推進した中心人物が国鉄分割・民営化を強行し改憲など戦争政策を進めてきた。反原発闘争はこれとの全面的な闘いだ。高円寺で1万5千人の若者が『この世の中はおかしい』と具体的行動を起こしたことはまったく正しい。5・15沖縄闘争から6・5国鉄全国集会へ闘おう」と提起した。
 決意表明では全学連の坂野委員長代行が「高円寺の1万5千人の反原発デモを、僕たちの力で数百万のデモに押し上げよう」と訴え、「核兵器と戦争でこの社会は維持されてきた。反原発闘争とともに5・15沖縄闘争に決起しよう。沖縄の怒りは世界を変える」と呼びかけた。千葉合同労組の仲間は、千葉での「原発なくせ! 5・7アクション」への参加を呼びかけ、東京の青年労働者は5・15沖縄闘争を訴え「俺たちの未来のために本当に原発を全廃させよう。本日の東電包囲デモを断固としてやり抜こう」とアピールした。
 集会のまとめを行った東京労組交流センターの仲間は「反原発を掲げたメーデーはわれわれだけだ。本日立ち上げた震災解雇労働相談センターの闘いに全力をあげよう」と訴え、5・20裁判員制度粉砕集会と5・15沖縄闘争への決起を呼びかけた。
 集会後、参加者は東電を直撃するデモを打ち抜き、さらに警察機動隊の厳重警備に守られた東電本社への抗議申し入れ行動を全員で貫徹し、怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。(SM) 

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