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ストライキで雇い止めを阻止したぞ!

 関西合同労組・泉州支部に所属する金属加工会社のS分会で、12月25日の雇い止め解雇通告に対して27日に即座のスライキ通告、スト行動に突入し、支部一丸となった実力行動で解雇を阻止する勝利を勝ちとりました。
 この会社は極悪企業です。Sさんは2年前に入社し、パート労働者として勤務してきました。主任のIは仕事に不慣れなSさんを怒鳴りつけ、殴る、蹴るして奴隷のように働かせようとした。Sさんは全労連系組合に加入して、団体交渉の場で主任の暴力行為を追及した。ところがこの組合は暴力行為の原因究明と再発防止を求めたSさんをさえぎって、形だけの謝罪と主任の処分で終わりにしようとした。Sさんはその組合を脱退し、関合労泉州支部に加入しました。支部が交渉を始めようとした矢先、突然会社はSさんに年内での雇い止め契約書を突きつけてきた。暴力事件隠しの解雇ではないか! 当然にもSさんは拒否しました。

 実質的な団交拒否の連続。争議通告してやっと開いた12月10日団交で、労務担当部長が謝罪し、「二度と起こさない取り組みを組合と協議しながら進める。組合と雇用期間についても協議していく。年内解雇は行わない」と約束しました。ところがです。25日の団交では、暴力行為の原因がSさんの働きぶりにあるかのように言いなし、突然「雇用は27日までとする」「一月は1ヶ月分の給料を払うから出勤しなくていい」と言い放って一目散に退席したのです。こんな無茶苦茶があるか! 会社は、闘う組合を敵視し、Sさんを職場から叩き出すことを決めて、実質2日前に解雇通告してきたのだ。泉州支部はSさんと協議し、解雇撤回を求めて徹底的に闘うこと、27日勤務最終日にスト通告して闘うことを決めました。
 当日はビラまきの後、会社事務所に一丸となって突入。「労働組合が申し入れに来た。社長を出せ!」。怒号が飛び交う中、もう肉弾戦状況です。会社は警察を呼んだが、私たちは3時間事務所に留まって弾劾し抜きました。勝手に銀行口座に送ってきた14万数千円も突き返した。威勢を張っていた労務担当部長は「今から団交しよう」と悪賢く言ってきたが応じない。「今日はストライキだ。話し合いに来たんじゃない!」と突っぱねた。その後、Sさんが働く工場に行って、会社のロックアウトを跳ね返してSさん自身がアジテーション。「暴力を受けた被害者である私を解雇しようとしてきました。絶対許せない。ストライキで解雇を絶対撤回させます」。昼休みで、向かいの工場から続々出てきた労働者が大注目し、ビラを読み、「ヒドイ! ここでそんなことがあったんですか。がんばって」と言ってくれる。
 さらに、敵の痛いところを突こうと会長宅を攻める。最後は再び本社に帰って、大音量の宣伝カーが、この町で誰もが知っている会社が極悪企業であることをガンガン宣伝する。周辺の全戸にもビラ入れした。宣伝カーが駅前に差しかかった時、労務部長が飛び出してきた。「解雇は撤回する。宣伝は止めてくれ」。「信用できない! 文書を持ってこい!」と組合が要求。人事がしばらくして確約書を持ってきた。暴力行為についても謝罪と再発防止の誓約書を期限をつけて出すことを確認した。約束を破ったら、スト行動をただちに再開すると突きつけた。
 ひとまずの勝利。極悪の会社だから、また悪知恵を働かせるだろう。しかし、実力行動で闘い取った勝利の意味は大きい。Sさんが最後に大アジテーション。「ストライキで解雇を撤回させました。みなさんも、関西合同労組に入って闘いましょう。社会を革命しましょう」(関西合同労組泉州支部・A)

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